青春漫画『耳をすませば』の待望の実写映画化の公開日が、2022年10月14日に決定したことが発表されました。
当初は2020年9月18日に公開予定でしたが、コロナ蔓延により延期となっていました。
1989年に発表された柊あおいの同名漫画は、1995年にスタジオジブリによってアニメ映画化。
小説家になることを夢見る中学3年生の月島雫を主人公にした物語。
ヴァイオリン職人を目指す同級生・天沢聖司と出会い、最初は嫌いだった彼に想いを寄せる。
現代の同ジャンルの漫画にはあまり見られない深みのあるストーリーで、
切なくて揺れ動くような感情表現が楽しめる。
映画『耳をすませば』実写版は2部構成で描かれている。
原作をベースにした中学生時代のエピソードと、原作の10年後を舞台に、
海外に住む聖司と距離を置くようになった24歳の雫を描く2部構成で、2つの物語が展開される。
小説家になる夢をあきらめた雫は、児童小説の編集者として働いている。誠司は今も夢を追い続けている。
雫を清野菜々さん、誠司を松坂桃李さんが演じる。監督は、『約束のネバーランド 実写版』などを手がけた平川雄一朗氏。
スタジオジブリの映画化で雫の声を担当した本名陽子さんが、匿名でナレーションを担当。
また、ファンにはおなじみの男爵(ハンバート・フォン・ギッキンゲン男爵)も登場する予定。
おそらく最もよく知られた映画化は、1995年にスタジオジブリが制作したアニメ映画であろう。
脚本は宮崎駿氏、監督はその後間もなく亡くなった近藤喜文氏が務めた。
したがって、『耳をすませば』は近藤の唯一の監督作品となった。
スピンオフ作品である『猫の恩返し』(2002年)もスタジオジブリがアニメーション制作を担当した。
柊の漫画『バロン―猫の男爵』をベースに描かれているが、結末などいくつかの違いがある。
本作でも役柄は異なるが、猫のバロン男爵が登場する。
柊のバロンは濃いグレーの猫で、大きな青い目と長く尖った耳が特徴であるのに対し、
スタジオジブリのバロンはオレンジがかった黄色で小さな緑の目と短い耳が特徴である。