『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』は見続ける価値があるのか? (アニメファンの)総意は「イエス」 — 若干のファンサービスを容認できるのであれば
ー 注意 ー
アニメ『無職転生』1期とマンガの7章までのマイナーなネタバレを含みます。
『無職転生』を見始めるにあたって、多くの視聴者は、第1話の変態発言やファンサービスの多さに驚かされるかもしれません。しかし、それでもこのシリーズは見る価値があります。
他の多くの異世界アニメと同様に、『無職転生』もニートの引きこもりが主人公で、しかも彼は変態であることが示されています。
ある日、家を出ようとした彼は、車にはねられるという悲劇的な事故に見舞われます。そして異世界で小さな赤ん坊として生まれ変わった彼が最初に口にしたのは、母親の胸についてでした。
前世で引きこもりだったルーデウスは、この2度目のチャンスを最大限に生かすことを誓います。彼は愛する人々を守ることを学び始め、魔法の能力を習得し、新しい人生を受け入れます。
このシリーズは、彼の未熟な発言から始まりますが、より深いものへと成長していきます。ストーリーは時間とともに改善され、アニメは複数の編からなる全23話です。
複数の編とは幼年期編、家庭教師編、新米冒険者編、航海編、再会編、帰郷編のことです。アニメ化にあたっては、マンガの出だし数章をスピード感を持って描いています。ストーリーも面白く、なかなか飽きさせません。
このシリーズの特徴は、豊かな魔法システムと、主人公たちを分断するような壊滅的な出来事です。起こったことを解決しながら冒険し、嫌われ者の種族を助けたり、謎を解いたり、高位の貴族を守ったりします。
ルーデウスは悪魔とすら出会い、特殊な眼とその能力、つまり数瞬先に起こる未来を見る力を、会得します。
ルーデウス・グレイラットは、自分を取り巻く世界を理解しようとする一方で、自分をここに連れてきた神と交流しています。
『無職転生』の世界では、他の神々がパンテオンのように存在しており、後に彼が最強のキャラクターの一人と出会った時、神々が互いに争っていることが暗示されています。ルーデウス自身が直接関わる神は、”ヒトガミ “と呼ばれています。
ルーデウスが禁忌に耽る淫らなシーンはありますが、ファンサービスアニメによくあるような不快なものではありません。このアニメのアダルトな内容のほとんどは会話場面からのもので、これらは割と簡単に無視できます。
ルーデウスがHなことを考えているときに見せる顔は、ほとんどがコミカルで、彼のキャラクターを成長させる上で邪魔になることはありません。『無職転生』は(Hシーンの描写に関して)確信犯で、しばしばステレオタイプなアニメ視聴者をからかっているのです。
『無職転生』は、「理不尽な孫の手」氏が原作で、累計発行部数1000万部を突破しています。現在、アニメ第2期が制作中で、放送・配信日は今のところ未定です。1期では7巻までが描かれたのですが、2期もこの勢いを引き継ぐことになりそうです。
また、エリスが主人公の映画も制作中で、こちらも近日公開予定です。『無職転生』の人気が高まっているのは、魅力的なストーリーであることと、ファンサービスにさえ目をつぶれば、間違いなく楽しめるからです。