手塚治虫の代表作である『鉄腕アトム』がリブートされます。
アニメ『ミラキュラス レディバグ&シャノワール』を制作したフランスのアニメーター兼監督Thomas Astrucが、全52話のCGI-3Dシリーズを監督することになりました。
制作は、Method AnimationとShibuya Productionsが担当します。
Shibuya Productionsはモナコ公国に本社を置き、 Kostadin Yanev と Cedric Biscayによって設立されました。
Method Animation(本社フランス)は、『ミラキュラス レディバグ&シャノワール』とセザール賞とBAFTA賞を受賞した『リトルプリンス 星の王子さまと私』の制作に携わっています。
2社は声明で、「手塚氏の原作マンガは、世界中の読者に強力なメッセージを届けるという点ではるかに進んでいました。
空を飛ぶ少年のファンタジックな物語は、今日でも世界中の読者に響く強い価値観を表現しています。」とコメントしています。
このニュースを明らかにしたVariety社は、新しい『鉄腕アトム』が「今日話題になっている問題」を取り上げると報じ、具体的にはソーシャルメディア、インターネット、環境保護主義を挙げています。
Shibuya ProductionsのBiscay氏は、「『鉄腕アトム』の神話的キャラクターを再び描くことは大きな責任であり、特にMethod Animationで、このシリーズを最高の高みへと導いてくれる、意欲的で情熱的なチームに出会えたことを嬉しく思います」とコメントしています。
「『鉄腕アトム』は、他のどの作品よりも未来を見通してきたカルト的なシリーズです。今の奇妙な世界では、誰もが鉄腕アトムの復活を必要としているのです!」と監督を務めるAstrucは語っています。
Method Animationの社長である Aton Soumache氏は、「『鉄腕アトム』は非常に普遍的で現代的な作品なので、リブートするだけでなく、オリジナルの世界を完全に尊重した一貫した継続性を持って開発しています。
権利獲得には数ヶ月を要し、もちろん日米の多くの企業がこの作品を扱いたいと巡っていましたが、最終的に(手塚氏の権利者が)我々に託したのは、日仏のグラフィックノベルの感性と文化が似ていることと
我々が『ミラキュラス レディバグ&シャノワール』で日本や世界で達成したことも、彼らを説得する大きな役割を担ったのです。つまり尊敬と信頼に基づいたコラボレーションなのです。」と述べています。