第3話では、シュウがキサラの超能力を使うたびに、その代償として恋人と疎遠になる可能性があることが明らかになりました。
ーー 注意 ーー
以下、Crunchyrollで配信中の『Engage Kiss』第3話「ほんの僅かな酷い代償」のネタバレを含みます。
『Engage Kiss』は、2022年夏アニメの全く新しいアクション・アドベンチャーシリーズです。一見すると、モンスター退治のアクションとコメディがメインで、ちょっと『鬼滅の刃』のような感じです。
しかし、親しみやすい主人公の緒方 シュウ(おがた シュウ)は、相棒の力の代償として、楽しいことばかりとは言えないことを支払わなければならないのです。
シュウの戦友であり、親友でもあるキサラは、普通の女の子ではありません。ベイロンシティを襲うD災のどんなモンスターにも負けない、Aランクの悪魔なのです。
しかし、キサラの力を発動させるには、シュウにとって大きな代償が必要であり、それは勝利のために嫌でも払うしかないものだったのです。
『Engage Kiss』第3話では、サイバーパンクなメガフロート都市「ベイロンシティ」を舞台に、新たな冒険が始まります。
ノースプラントに現れたBランクの悪魔は、ベイロンシティが誇る貴重なクリーンエネルギー源、「オルゴニウム」の一部を飲み込んでしまいます。
このミッションはこれまでで最も過酷なものであり、地元の市警も魔物の最終形態である蝶には勝てません。
そこで例によって、主人公のシュウとキサラの手に委ねられる事になったのですが、彼らはギリギリになる瞬間まで待つことになります。実はキサラの力をあまり自由に使えないのには理由があったのです。
第3話では、キサラのAランクという強大な力の代償として、シュウが昔付き合っていた彼女 アヤノとの大切な思い出を失ってしまうことが描かれました。
これまで見てきた、シュウとアヤノの関係が、ギクシャクしていたのは、シュウが彼女と一緒に過ごした思い出をたくさん失っているためだったのです。
このままではアニメが終了するまでにさらに多くの思い出を失うことになります。第3話では、シュウがアヤノとの思い出をキサラに託し、キサラの力が解き放たれるシーンが描かれています。
シュウと彼の特殊な狙撃銃の支援もあって、キサラはついに蝶型悪魔を倒しますが、その勝利は重くのしかかってきます。
シュウはアヤノとの思い出を捨てることが耐えられないし、それを奪っている悪魔の少女と友達になることがおかしいとわかっています。しかし、悪魔の怒りからアヤノを守るためなら、シュウは迷いません。
この奇妙な現象は、文字通りの悪魔との契約であり、『Engage Kiss』の主人公たちに喜劇的な意味合いと悲劇的な意味の両方を与えています。キサラの力を記憶を代償に得ることで、シュウはアヤノとの間にさらに深い楔を打ち込んでいるのです。
ただでさえ、二人の間にはドラマがあるのだから、彼女の記憶を失えば、さらに悪化するかもしれません。そればかりか、アヤノはこの事態に気づいておらず、シュウがなぜだんだん自分のことを忘れ、よそよそしくしてなっていくのかわからないのです。
どうやらシュウはアヤノにこのことを知られたくないようで、もし知ったらアヤノにひどい反応をされてしまうかもしれない。それにしても、キサラと共に悪魔と戦うためとはいっても、大切な時間を一緒に過ごした思い出を、どうして使ってしまうのでしょう?
しかし、『Engage Kiss』のトーンを考えると、悪いニュースばかりではありません。このアニメにはラブコメの要素もあり、アヤノがシュウの秘密を知らない限り、2人とキサラの楽しいドラマは、シュウをめぐってアヤノとキサラが争う、ラブコメ風の三角関係になる可能性の方が高いのです。
キサラはシュウに少し粘着質で、アヤノは頑固でプライドが高く、この状況は、バトルの合間にラブコメのような騒動を起こすには、完璧なレシピになる可能性があります。実際、バトル中にもいくつかの恋愛ドラマがありましたが、ほとんどはユーモアのためでした。
『Engage Kiss』のファンは、誰かが失恋してドラマチックな展開になるまで、今後もそのような展開を期待できます。