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『RWBY 氷雪帝国』。悪夢内のピュラ&ワイスのVol.4ドレスの意味を解説します

『RWBY 氷雪帝国』。悪夢内のピュラ&ワイスのVol.4ドレスの意味を解説します

ワイス・シュニーの悪夢の世界では、チームJNPR(ジュニパー)のピュラ・ニコスと『RWBY Vol.4』のドレスが大きくフィーチャーされています。その理由は以下の通りです。

ーー 注意 ーー
以下は、Crunchyrollで配信中の『RWBY 氷雪帝国』のネタバレを含みます。

『RWBY 氷雪帝国』は、チームRWBY(ルビー)のメンバーの中で、唯一恵まれた環境にあるワイス・シュニーのキャラクターについて深く知ることができます。
RWBYのオリジナルシリーズ(本編)では、ワイスは偏屈でナルシストな氷の女王としてスタートし、その後、温厚で親しみやすく、周囲から高く評価される人物へと成長していきます。しかし、そこに至るまでの彼女の道のりを、きちんと描かれたことはありませんでした。
強く身に付いてしまった人種差別を捨て去り、父親からのナルシスト的虐待を克服する過程を描くキャラクター回があるどころか、ワイスは一夜にして態度を一変させてしまったのです。『氷雪帝国』はそのギャップを埋めようとするものです。

人に寄生するナイトメアグリムに心身を乗っ取られ、昏睡状態に陥ったワイスは、グリムが彼女の記憶から構築した悪夢の世界で、幼い頃のトラウマを追体験しています。
悪夢の世界で描かれるアトラス(ワイスの故郷の王国)は、父親の全体主義的な支配下にあり、現実の支配と虐待を反映したものとなっています。
また、ワイスの悪夢の世界には、彼女の人生において意味のある人間関係が存在しないことを示す影の人物がたくさん登場します。彼女の持つ数少ない友人も、重要なアイテムとともに(危険から守るため)安全に閉じこめられています。

ワイスの悪夢の世界で重要になってくる事が2つあります。一つはチームJNPRのピュラ・ニコスで、もう一つがワイスが本編Vol.4から7の間で着ているドレスです。
実は、このドレスは悪夢の世界で2種類描かれており、1つはナイトメアグリムが持っている本編のドレス。もう一つは、悪夢内のピュラが着ているもので、ワイスが着ている冬っぽい灰色のドレスとは対照的に、明るく暖かみのある色で描かれています。
このように対照的に描かれるということは、ワイスとピュラは、互いにどのような関係にあるのでしょうか。

RWBY本編を知るファンは知っているように、ワイスとピュラは非常によく似た背景を持っています。どちらも出身のそれぞれの王国で有力な地位にある、有名で裕福な女性です。ピュラは年齢相応の実力者であり、世界的な知名度を誇っています。
ピュラに対する世間の評価は、彼女の高い学業成績と卓越した運動能力に根ざしているものです。彼女は朝食用シリアルブランド「Pumpkin Pete’s」のマスコットキャラクターにもなっているのです。
その一方、ファウナス(動物の特徴を有した獣人)への差別とシュニー・ダスト・カンパニー 社の従業員への虐待で有名な富豪一家の一員であるワイスは、非常に物議を醸しています。

ピュラとワイスには、外見や評判とは裏腹に、もうひとつ共通点があります。それは、どちらもとてつもなく孤独な人間だということです。ワイスは、父ジャックからのナルシスト的な虐待と、母ウィローからの育児放棄の結果、孤独になっています。
彼女が親密な関係を築いているのは、姉のウィンターと、解離性同一性障害を持つシュニー家の執事、クラインだけです。ピュアの場合は、誰も本当の自分を知ろうとしないまま、アイドル化されているところから、孤独を感じているのです。

ワイスとピュラは、孤独な子供時代を過ごしたため、他人からの真の愛と他人が自分を受け入れてくれる事に憧れていますが、それをどのように築けばよいのかわかりません。これが顕著に表れたのがビーコン・アカデミーで二人が初めて出会ったときです。
ワイスはピュラと心を通わせようと、自分の知っている唯一の方法、つまり、似たような経歴を指摘し、彼女の功績を賞賛することによって、それを実現しようとしました。皮肉なことに、ワイスは自身が似た境遇だったので、ピュラの孤独にいち早く気づいたのかもしれません。
そしてワイスは互いの孤独を乗り越えてピュラと絆を結び、それが友情につながると考えていたのかもしれません。

ただワイスにとって残念なことに、彼女は、ピュラにあまりいい印象を持たれていませんでした。ピュラは、自分たちの人生経験が対等であるとは思っていないようです。ピュラが良い反応を示さない理由の一つは、ワイスが他の誰もがピュラとの初対面で行ってきたこと、つまりピュラが完璧だと認識し、アイドル化してしまったからです。
別の理由は、ピュラのチームメイトであるジョーン・アークをワイスが邪険に扱ってしまい、知らず知らずのうちに自分の家族に付いているネガティブなイメージ(人種差別、労働搾取)を思い起こさせてしまったからです。
ワイスはジョーンのワイスへの恋愛的興味を屈辱的な方法で一貫して拒絶してしまいます。しかもピュラ自身は、ジョーンが自分のことを知らないという理由で、彼に片思いをしているのです。

ワイスのピュラに対する認識と最初の出会いでのやり取りは、彼女の悪夢の世界に存在するピュラのバージョンに反映されています。ピュラはチームJNPRの他のメンバーや幼い子供ワイス達自身と一緒におバカ刑務所に閉じ込められていることを考えると、ワイスはピュラとの類似性よりも友情そのものをまだ望んでいるように見えます。
それは、第5話「眠りの都」でピュラがワイスのキャラクターソング「Mirror, Mirror」を、ワイスの本編Vol.4 の暖色系ドレスを着て歌うことでも明らかだと思います。この曲は彼女たちにとって非常に重要であり、彼女たちの孤独にスポットを当てているのです。特にワイスにとって、幼少期を生き抜くために氷の女王の人格を採用せざるを得なかったことも表しています。

第8話では、子供バージョンのワイスが多数登場し、ピュラと行動を共にしたり、ピュラはピュラで子供ワイスの一人の髪を整えてあげたりと、ピュラとの友情への渇望をより強固なものにしています。また、別の子供ワイスは、年上のネガワイスから隠れながらピュラの手を握り、まるで虐待する大人から守ってもらうかのようです。
このことは、ワイスが本編Vol.4で着ていた服の意味と密接に関係しています。本編Vol.4では、ジャックが主催するチャリティパーティーで、ワイスが人種差別を批判した事とパーティに来たゲストの事を知らなかった事の罰として、ジャックがワイスを勘当した回です。
父親の虐待に耐えられなくなったワイスは、本当の家族だと思うチームメイトのヤン・シャオロン、ルビー・ローズ、ブレイク・ベラドンナと再会するために、家族のもとを去りアトラスを離れることを決意します。

本編Vol.4のワイスのストーリーは、彼女が父親から人生の主導権を取り戻すことが中心となっていることから、ドレスはポジティブな変化を象徴していると言えるでしょう。この場合、ワイスの変化は、抑圧的な生い立ちから自分を解放し、本来の自分を受け入れるという決断によって定義されます。
また、それは、彼女が最高の自分であることを鼓舞し続ける人々へ対するワイスの愛によってもたらされます。彼女はチームメイトから健全な精神的サポートを受けるだけでなく、チームメイトがつらい状況にあるときには、逆に自らサポートを提供します。このような彼女の性格は、RWBYシリーズ本編の Vol.5で紹介され、それ以降のVolではさらに発展しています。

『氷雪帝国』での敵、ナイトメアグリムはワイスの幼少期のトラウマが強さの元になっており、ワイスの性格の良い面を取り入れるとその生命力が脅かされるため、(ワイスの性格の)変化に対して非常に強い抵抗力を持っています。そのため、Vol.4のドレスを身にまとい、変化を拒んでいるのです。しかし全ての希望が無くなったわけではありません。
ピュラも(対抗する)明るく暖かみのあるドレスを着ていることから、ワイスの変化を予感させるものです。そしてそれはグリムの敗北を意味します。



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