皆さん、時間です! 2022年最大の話題アニメ、『チェンソーマン』第1話が堂々と世に発表される時が来ました。その様子をこのレビューで見てみよう!
チェーンソーマン 第1話 概要
『チェンソーマン』は、『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』など、現在非常に人気の高い少年マンガのアニメを制作しているスタジオMAPPA㊟がスクリーンに映し出すアクション、アドベンチャー、スーパーナチュラルアニメです。
㊟『鬼滅の刃』の制作スタジオはufotable(ユーフォーテーブル)
このシリーズは、藤本 タツキ氏によって書かれた同名のマンガがベースになっています。
監督は、『ブラッククローバー』などの制作に携わってきた中山 竜(なかやま りゅう)氏㊟が担当します。この作品は、大人気雑誌「少年ジャンプ」のオンライン版である「ジャンプ+」で連載が開始されました。連載開始から4年足らずで1300万部を突破しています。
㊟原文では吉原 達矢(よしはら たつや)となっているが中山 竜の間違い。中山氏は吉原氏と付き合いが深く、吉原氏の参加作に原画として加勢することが多い。(byネット調べ)
ーー チェーンソーマン 第1話レビューにはネタバレが含まれていません。ーー
『チェーンソーマン』第1話レビュー 美しいバイオレンス
これだけ人気のある作品に、まったくの無知で臨むのは大変なことです。レビューのようなジャンルを包括する仕事をしながら、周りで何が起こっているのか、それすら無知であることは、さらに大変なことです。
しかし、ソーシャルメディアにアクセスしない、あるいはアクセスするとしても、自分が注意深く管理する小さなバブル内に留まることを好むなら、すべては可能です。とはいえ、私が(『チェンソーマン』の)騒ぎに完全に乗り遅れたというわけではありません。
あのわずかな時間で、あの発表があれだけ人気になれば、注目しないわけにはいきません。しかし、誇大広告や名声には、その期待に実際に応える事が出来るかどうか、という別の課題が伴います。
私はこのエピソードに少し偏見を持って臨みました。誰もが言うような良い作品になるはずがないと信じていたからです。というのも、このシリーズがあまりに高い位置にあるため、どうすればその位置にふさわしいのか、想像することすら難しかったからです。
最近、多くの作品が無意味に人々を熱狂させたので、私が少し慎重になりすぎたからといって、これを責めることはできないでしょう。さて、いよいよ真実の瞬間です。このアニメは騒ぎが示すように良いものだったのでしょうか?
まあ、そうであった、あるいは少なくともそれに近いものであったと思います。
『チェーンソーマン』の最初の出番は、この種のアニメではめったに見られないような素晴らしいものでした。しかし、最近は昔に比べてこの種のアニメが多くなってきています。
このアニメの前提は、主人公デンジが運悪く、借金返済のために極度のプレッシャーを受け、悪いヤクザの手に落ちて人生が終わるまで苦しむというもので、この事が多くの感情的重みを加え、素晴らしいものにしました。
もし、この前提がなければ、多くの人が単にグロくてエロい少年マンガの見本の一つとして退けていたかもしれません。つまり、このアニメには心があり、それを第1話でみんなに見せてくれました。
しかし、グロさとエロさといえば、このアニメはこの2つの特殊な面を忠実に再現することに一点の曇りもありませんでした。血みどろになり、体の一部が飛び散り、規制の厳しい時代に逆らうかのようにその様子はMAPPAの驚異的なアニメーションによって見事に捉えられていました。
今後このレビュー枠内で、このアニメについてあまり語る必要がないことを望みます。なぜなら、「うん、素晴らしかったよ、すべてが素晴らしく見えた 」と言える方法は限られているからです。音楽が馴染むにはまだ時間がかかりそうですが、第一印象はとてもポジティブでした。
そんなことはさておき、『チェーンソーマン』を際立たせていたのは、ポチタとデンジの関係でした。犬のようなかわいい生き物と、不幸な人間の組み合わせは、昔からとても強力な組み合わせですが、この作品でもとてもよく機能していました。
ポチタはとてもかわいいし、デンジとここまで深く関われるのは、いいことだと思います。二人の織りなす悲哀の描かれ方は、見るものに思いを巡らせ、それは「破壊的な効果」としか言いようがありません。この作品は素晴らしいスタートを切りました。
この勢いを持続させることができるのか、注目しましょう!
評決
『チェーンソーマン』第1話は、単純に凄かったです。美しい暴力と感情的なビートがちょうどよく、この作品の将来は非常に明るくなりそうです。