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なぜ、今、少女アニメが少なくなったのか?

なぜ、今、少女アニメが少なくなったのか?

少女アニメの制作本数は、以前に比べて減少傾向にありますが、これは単にファンからの需要が少ないからというだけではありません。

アニメの制作・公開本数が年々増加する中、「なぜ少女アニメは増えないのか」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
実際、以前と比べると、業界全体の制作数は増えているにもかかわらず、少女アニメの制作本数は減っているように感じられるのです。

単純にファンからの需要が少ないからでは、と自然な結論に達する方もおられると思いますが、実はそれだけではありません。
ここでは、近年少女アニメが減少していると思われる理由について、お答えします。

少女ジャンルはアニメ化から実写化へ

少女ジャンル、もっと一般的に、女性ジャンルの映像化は、実はまだ行われています。しかし、最近はアニメではなく、実写のドラマや映画として映像化されることが多いです。
この事は、日本のドラマの多くは欧米で配信されていないため、日本以外のアニメファンの目に留まらないことが多いので、知られていないだけです。
また、ファンタジックな少年マンガに比べ、少女マンガは実生活に密着した内容が多く、実写化しやすいという利点もあります。

また、一般視聴者の共感を得やすいため、アニメ以外の番組の多い、通常のテレビ番組枠に収まりやすいという事もあります。
また、実写化が好まれる理由として、「女性は大人になるとアニメを見なくなる」という誤解があることが考えられます。
もちろん、これは事実ではありませんが、それでもアニメ制作サイドは、最新の異世界ものや少年もののタイトルを優先して、最も人気のあるベストセラー少女マンガですら、見過ごしてしまいがちです。

男性向け作品に対するアニメ側の優遇

今日、主流となったアニメの圧倒的多数は少年作品で、その多くはアニメファンでなくとも知っているほど人気があります。
そのため、コンベンション(イベント)では、コスプレやファンアート、関連グッズの数で、少年アニメ作品が、会場を埋め尽くす事になります。
少女アニメの中にもそのような人気レベルに達しているものがいくつかあることはありますが、少年アニメの大作と比べると、その数や知名度は見劣りしてしまいます。

実際、近年の少女アニメは『美少女戦士セーラームーン』や『フルーツバスケット』のようなクラシック作品と同じレベルの人気に達していません。興味深いことに、最近最も人気のある少女アニメのいくつかは、リブート作品です。
なぜ少女アニメが主流にならないのでしょうか? 理由として、少女ジャンルが少年ジャンルに比べて優れていないからでも、とっつきにくいからでもありません。ただただ、作られる数が少ないというだけなのです。

さて、作られる数が少ないと述べましたが、それでは以前は少女アニメが多かったと言うと、そうではありません。確かに今よりは多かったですが、それでも少年作品の発表量に比べれば相対的に少なかったのです。
この問題は、ここ数年、東から西までほとんどのメディアで続いています。そのため、多くの良質な少女マンガや女性マンガが、より多くの読者に届くことはありませんでした。
なぜなら、少女向けの作品にチャンスを与えようとする人が、業界には少ないからです。

この状況を特にもどかしく思うのは、少女マンガやアニメはしばしば恋愛に焦点を当てすぎていると非難されますが、実は、少女や女性向けの恋愛アニメに比べ、少年や青年向けの恋愛アニメの方が毎年はるかに多くリリースされていることです。

近年の恋愛アニメは、『かぐや様は告らせたい』や『五等分の花嫁』のように少年向けや青年向けのものです。今あげた2作品は、人気を博し、複数のシーズンや映画、実写化もされました。
今年公開された数少ない逆ハーレムアニメ『ロマンティック・キラー』も、原作は少年マンガです(ただし、少年マンガと言っても、男性読者ではなく女性読者を意識して書かれているようで、少女マンガと見間違うこともあるようです)。

女性向け人気作品はモバイルゲームへシフト

最近では、ボーイミーツガールのようなステレオタイプな恋愛ものではなく、魅力的な男性同士の親密な関係や絆が女性視聴者の共感を呼ぶ傾向にあるようです。
特に、『刀剣乱舞』(とうけんらんぶ)や『あんさんぶるスターズ!』などのモバイルゲームの人気が高まっていることもあり、その傾向は顕著です。これらは、異世界系のようにシーズンごとに数多くのタイトルが発表されるようになりました。

この女性向けメディアのサブジャンルは、非常に収益性が高いことが証明されています。『あんさんぶるスターズ!』は、『ウマ娘』や『Fate/Grand Order』といった男性向けゲームを抑えて、モバイルゲームの収益ランキングで上位に食い込むこともあります。
このようなゲームからアニメ化された作品の多くは、1シーズンで終わることの多い少女・女性向けアニメでは珍しく、複数シーズン、さらには数本の映画化もされています。
特に『刀剣乱舞』は2015年の発売以来好調で、アニメ化2度、舞台化、マンガ化、さらには英語で公式リリースされた『Touken Ranbu Warriors』スピンオフゲームまで誕生しています。

乙女ゲームも、Aksys Gamesなどのゲーム会社が毎年コンスタントに新作を配信し、人気を博しています。アニメ化も、ボーイズラブ作品に比べれば少ないものの、年に1~2本は新作が登場しています。
また、悪役令嬢をテーマにした異世界モノが急増したことで、乙女ゲームへの関心も高まっており、今後の展開が期待されています。

少女ジャンルは決して衰退しているわけではありませんが、現在のところ少年ジャンルに比べれば見過ごされているのは確かです。 お馴染みの恋愛以外の様々なトピックを扱ったタイトルが満載で、中には、『美少女戦士セーラームーン』並みの人気を得ているものもあります。
それどころか、『僕のヒーローアカデミア』、『進撃の巨人』など、少年ジャンルの名作に匹敵する人気を誇る作品もあるのです。このような作品にチャンスを与えてくれる業界人がもっと増えてくれればと思っています。



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