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『ユーリ!!! on ICE』が他のアニメと比較して、健全なスポーツ作品である理由

『ユーリ!!! on ICE』が他のアニメと比較して、健全なスポーツ作品である理由

『ユーリ!!! on ICE』は、スポーツアニメで通常使われるアプローチとは異なる方法で、健全なスポーツマンシップと人間関係、そしてキャリアの進路決定を描いたアイススケート作品です。

間違いなく、最も成功したスポーツアニメの一つである『ユーリ!!! on ICE』は、ファンだけでなく批評家からも賞賛されています。
MyAnimeListでは、『ユーリ!!! on ICE』は、スポーツアニメの中で、トップに近い位置で、『ハイキュー!!』『黒子のバスケ』に次いで、2位のスコアを得ています。
そのスコアですが、7.90という予想以上に低いスコアで議論の余地がありますが、それでも会員数は81万8000人を超え、その人気が衰えていないことを証明しています。

筋金入りのアニメファンが『ユーリ!!! on Ice』につけた点数は今一つ物足りませんが、その理由として考えられるのが、2016年に公開されてすぐに成功を収めた理由と同じで、おそらく、その特異性に起因するものでしょう。
スポーツアニメというラベルにもかかわらず、『ユーリ!!! on Ice』は他のスポーツ作品とは多くの点で異なっており、特にキャラクターや人間関係、さらにはスポーツそのものを、適切かつ現実的に描いていることが挙げられます。

 

 

ユーリ!!! on ICEのキャラクターは、本物のスポーツをプレーするアスリート

『ハイキュー!!』主人公の日向(ひなた)は高校1年生、『黒子のバスケ』の黒子(くろこ)も高校1年生。日向は驚異的なハイジャンプ、黒子は周りに全く気付かれない能力など、二人とも超常現象と言ってもおかしくない特別な才能を持っています。
一方、『ユーリ!!! on ICE』は、これらとは一線を画しており、主人公は、キャリアが終わりかけている23歳の平凡なスケーター、勝生 勇利(かつき ゆうり)です。ユーリは、才能はあるものの、有り余るほど持っているというわけではなく、当然、当代きってのナンバーワンスケーターでもありません。
彼は、決意と努力でここまで来た「他の多くの人と同じ」アスリートなのです。

同様に、このアニメの登場人物の多くはプロのアスリートで、その優れたパフォーマンスは生まれつきの才能だけでなく努力によってもたらされたものですが、常に現実世界で起こりうる範囲で描かれています。
15歳で驚異的な成績を収めた本作登場人物のユーリ・プリセツキーでさえ、鍵山 優真(かぎやま ゆうま)やIsabeau Levitoといった現実の若きチャンピオンと何ら変わりありません。
登場人物はプロフェッショナルであるだけでなく、幼少期から30歳までに終わることが多いフィギュアスケート選手の現実世界のキャリアの各段階をリアルに表現しています。

本作で描かれるフィギュアスケートは、秘密の技やクレイジーなテクニックを駆使した圧倒的なパフォーマンスになることはありません。その代わり、フィギュアスケートをできるだけ正確に描いています。実在のスケーターにインスパイアされた、ルーティン、特徴的なジャンプ、コンビネーションを描写の際に取り上げたこともあるようです。
その結果、リアルな競技を視覚的に印象的なアニメーションで表現する事によって、アニメファンとスポーツファン双方に語りかけてきます。

 

 

勝利がすべてではない。また、時に厳しい選択を迫られる事もある。

スポーツアニメの最大の武器である「様々な戦いの末に、遂に最終決戦を迎える」を利用しながらも、『ユーリ!!! on ICE』は決して、勝つ事が全てといったアプローチをとっていません。この事は最初から明らかです。第1話は、ユーリが敗れたところからスタートします。
このアニメは主人公の劇的な勝利を追い求めていません。実際、物語の結末は視聴者が予想するものとは、まったく異なりました。物語が進むにつれ、明らかになるのが、この作品は、スポーツに対する健全なアプローチを提唱しているという事です。
もちろん、素晴らしい結果は称えられるべきですが、勝利は、常に手の届くところにあるわけではありません。

勇利が物語冒頭で引退を決意したのは、グランプリファイナルでの敗北だけでなく、自分自身の限界を自覚したためです。彼は、最も才能豊かな選手でもなければ、最も若い選手でもないのです。後に、競技続行を決意しても、今シーズンが最後かもしれないことを自ら考えていました。
家族、学業、情熱、将来など、他の要素も、この作品は考慮に入れています。本作の登場人物たちは、常に可能な限り適切な選択をしようとします。最も不適切な決断をしそうなキャラクター、ユーリ・プリセツキーは、物語の冒頭で、年齢的に体がまだ発達しきれてないのに、4回転ジャンプを跳ぼうとして、叱られています。
これは見ていて、信じられないほど新鮮なことでした。というのも、スポーツアニメの主人公は、勝利のために自分を傷つけるのを厭わない傾向があるからです。

 

 

健全なスポーツマンシップと人間関係を強調したキャラクターの成長

最後に、『ユーリ!!! on Ice』は、スポーツアニメにありがちな、攻撃的なライバル関係という図式を覆すことにしました。この攻撃的なライバル関係は、『ハイキュー!!』や『黒子のバスケ』、そして最近の『ブルーロック』に見る事が出来ます。
『ブルーロック』では、スポーツ版『Squid Game』といった感じで、高校生同士をお互いに戦わせ、勝ち残った一人のみを選ぶところまで踏み込んでいます。
『ユーリ!!! on Ice』でも、ライバル関係は存在しますが、それはドラマを作り出すためで、ここでのライバル関係は、常に互いの協力とスポーツマンシップを伴っています。ライバルは互いにダメージを与え合うのではなく、より良くなるためにお互いを刺激し合うのです。

第1話では、ユーリ・プリセツキーは生意気で傲慢な性格で、他のスケーター、いやむしろ、誰に対しても敬意を払わない選手として描かれました。しかし、物語が進むにつれ、勝生 勇利とのライバル関係は、ジャンプの着地など、演技を通して切磋琢磨し合い、互いに新たな表現方法を見出すという競争になっていきます。
他のスケーターたちも、時にライバル心や反感を持ちながらも、結局のところ、お互いを認め合っています。物語の最後には、それらの選手達が、まるで大家族のようにテーブルを囲んで食事をする姿が映し出されます。

人間関係に関しては、恋愛の扱いが下手か、全く存在しないという、スポーツアニメのもうひとつの大きな特徴を、『ユーリ!!! on ICE』は破壊しています。『ハイキュー!!』を例に出すと、最もロマンチックな関係は、そもそも存在しないと言って良いでしょう。強いてあげると、 日向と影山は、他のどのキャラクターよりも多少相性が良いと言ったところでしょうか。
逆に、『ユーリ!!! on Ice』は、ヴィクトルとユーリがシーズンを通してゆっくりと恋に落ちるという、最も健全なLGBTQ(性的少数者)と最強カップルの1つを視聴者に提供しました。

勇利とヴィクトルは、同じ時間を共有することで、またコーチと選手という関係で、親密になっていきます。勇利を助けるために彼のことを知るうちに、ヴィクトルは必然的に勇利との距離を縮め、勇利は勇利でヴィクトルに心を開き、信頼するようになります。そして、ヴィクトルと勇利は、互いにアスリートとして、また人間として成長していきます。
ヴィクトルは勇利のおかげで、自分が目指していたコーチになり、新しいインスピレーションを得ることが出来たし、勇利はヴィクトルのおかげで、自分を一人の人間として愛し、アスリートとしての自分を信じることを学んでいきます。それは、視聴者に感動を与えずにはおかない、美しい成長への道でした。

『ユーリ!!! on Ice』が健全なスポーツアニメである理由は、現実的な問題を抱えた登場人物に、きっと見る人は感情移入してくれるはずと、視聴者の意思に賭けた勇気です。
スポーツが実質的に超能力の世界で、現実からかけ離れたファンタジーの世界に住む、よくある高校生を登場させるのではなく、『ユーリ!!! on Ice』は、互いに支え合い、正しい決断をするアスリートたちとともに、スポーツを健全に描いているのです。
この作品の登場により、スポーツアニメの、いや、アニメの世界が一変したのは当然でしょう。

 



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