『トモちゃんは女の子！』第1話が公開されました。第1話は、それぞれのキャラクターが繰り広げる奇想天外なおふざけと、彼らが陥るシチュエーションがとにかく面白かったです。さて、さっそくレビューに入りましょう。
『トモちゃんは女の子！』第1話 概要
この作品は、私たちの大好きな同名ラブコメマンガの待望のアニメ化です。この完璧なラブコメがついにアニメ化という、作品にふさわしい扱いを受けることになり、原作ファンは恍惚の表情を浮かべています。
監督は『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』『はじめの一歩』『GOSICK -ゴシック-』などを手がけた難波 日登志（なんば ひとし）氏。音楽㊟は『四月は君の嘘』『フルーツバスケット』（2019年版）『うる星やつら』（2022年版）などを担当した横山 克（よこやま まさる）氏です。
㊟原文では音響監督が紹介されていますが、通常、こういう記事に音響監督（主に声優のキャスティングを行う）が紹介されることは無く、おそらくは音楽作曲家との混同と思われたので、横山 克氏と入れ替えしました。
本作での音響監督は、『プラスティック・メモリーズ』『賢者の孫』『ヲタクに恋は難しい』などを担当した土屋 雅紀（つちや まさのり）氏です。
オープニング曲の「くらえ! テレパシー」は、マハラージャンが担当で、エンディングテーマは、声優の高橋 李依（たかはし りえ）氏、日高 里菜（ひだか りな）氏、天城サリー（あまき サリー）氏による『yurukuru＊love』です。
なるべくネタバレにならないようなレビューを心がけましたが、きちんとした感想を述べるためには、どうしても触れなければならない要素もありました。
ー 『トモちゃんは女の子！』第1話レビューはネタバレを含みます ー
『トモちゃんは女の子！』第1話レビュー・感想まとめ ～天然レディキラー
予想通り、今回のエピソードは最高に面白かったです。冒頭、我々の主人公女子が大好きなジュンに心からの告白をするシーンがあります。一瞬、彼女の気持ちが通じたに違いない、これで二人は間違いなくカップルになれると思った方が多かったでしょう。
しかし、我々のもう1人の男子主人公のジュンは、告白してきた相手に対して、最悪の行為、「親友として好き」と解釈をしてしまいます。
そんな扱いに慣れているトモは、悲しいと同時に自分の運命を受け入れ、自分は女の子だと宣言して心の中で叫びます! その叫び声だけで、好きな男子に男扱いされた彼女の苦悩が伝わってきます。
この2人のキャラクターのバックストーリーの詳細が明らかになりました。トモとジュンは、昔から切っても切れない友人でした。小学校は同じ学校ではなかったので、中学で再会したとき、ジュンはトモに「どうしてスカートを履いているんだ」と尋ねます。それ以来、トモはジュンが彼女を女性として見たことがないことに気がつきます。
ありがたいことに、トモにはもう一人、女子としての悲しみを表現できる友人がいました。ただその友人は、アドバイスをくれる相手としてはベストとは言えない友人でした。その友人、群堂（ぐんどう）は、他の女の子とはちょっと違っていました。彼女は、トモの唯一の女友達ですが、意外なことにジュンとは互いに相容れない関係なのでした。
主人公の２人以外では、群堂がこのエピソードで一番目立っていました。彼女は、私にちょっかいを出すと酷い目にあうわよと言わんばかりに、恐ろしくて暗いオーラを放っています。トモが物理的に人を壊せるなら、群堂は精神的、感情的に人を壊せるといった感じです。
また、トモとジュンが付き合っていると確信していた達巳（たつみ）のようなキャラクターも登場しました。達巳は、群堂と一緒に画面に映ると、真面目でミステリアスな彼女とは正反対の存在として、コメディー的に良いバランスになります。
評決
１話を見ただけですが、多くの人に愛されている原作マンガのアニメ化は、結果として満足のいく出来だったと言わざるを得ません。マンガの持っていたパンチはよく効いていたし、声優陣もキャラクターを忠実に表現していました。特に、トモ役を務めた声優、高橋 李依さんは、トモの本質を見事に捉えていました。
全体として、本当に楽しく見ることができたので、次のエピソードに期待したいです。アニメーションはそれほど素晴らしいと言う程ではありませんが、見れないと言う事では無いです。このアニメはCrunchyrollで見ることができます。
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