2023年冬のシーズンラインナップには、shonenアニメにハーレム要素を加えたようなスパイものの新作品『スパイ教室』が含まれています。
現在連載中の人気ライトノベルを原作に、Sentai Filmworksのライセンスで、1月5日に正式公開された期待のアニメが、『スパイ教室』です。
本作は、『NieR:Automata Ver1.1a』『トモちゃんは女の子!』『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』に並んで、2023年冬の新作アニメとして最も期待されている作品の1つです。
『スパイ教室』は、戦後の荒廃した、とある世界を舞台に、それぞれの学校を抜け、ある青年にスパイの訓練を受ける事になった少女たちの生活を描いた作品です。
主人公のリリィは、成功の可能性も生存の可能性も極めて低い「不可能任務」という特別プログラムに参加することになります。
ここでは、このアニメに期待すること、そしてこの冬に注目する理由を紹介します。
リリーたち少女は、不可能任務に選ばれる。
ある破滅的戦争で人口が激減し、全面的な紛争は、もはや持続不可能であることを悟った世界は、その代わりにスパイ戦争に切り替えることを決定します。多くの若者が、完璧な諜報員になるための教育機関に入学しています。
その中の一人、リリィは卒業を目前にして、特別プログラムへの参加を提案されます。
提案を受け入れたリリィでしたが、そのプログラムは90%の確率で失敗するミッションである事が、やがてわかります。
同じく、それぞれの機関、学校から落ちこぼれとされた少女たちと一緒に、リリィは「世界最強のスパイ」を自称する青年の手によって、優秀なスパイに育て上げられることになります。
失敗を重ねがちながらも強い意志と志を持つリリィの他に、6人の少女が特別プログラムに選ばれました。グレーテとシビアは正反対に見える二人です。前者は政治家の娘でひ弱だけど静かで聡明、後者はギャング一家出身の強者です。
モニカは、突然どうしたわけか成績が落ちた天才で、ティアは色仕掛けの得意な大人びたトラブルメーカーです。最後に、魅力的な笑顔の裏に厄介な性格を隠しているアネットと、それとは正反対で、グループの中では優しい心を持っているのがサラです。
『スパイ教室』がShonenアニメになる可能性も – ハーレム要素も盛り込む
グループの創設者であるクラウスは、彼女たちを適切なスパイに育て上げるという絶望的な課題に直面しています。彼女たちは有能でなければならないことに加え、これから待ち受けている「不可能任務」を生き延びるために、あらゆるトリックを駆使しなければならないのです。
少なくとも作品の前提によれば、『スパイ教室』は少年マンガでよくある初期訓練編がある事をほのめかしているようです。しかし、キャラクターデザインや女の子の多さから、ファンサービスが多めになる事は間違いなく、結果的にハーレムアニメになる可能性も捨てきれません。
もしそうなら、素材にミステリーを加えることで、『スパイ教室』はミステリーというジャンルに特異な存在になるかもしれません。
スパイ活動とロマンスの要素が、視聴者を十分に楽しませるほどに仕上がっているかどうかについては、まだ分かりませんが、『スパイ教室』はこの冬、視聴者が一見のチャンスを与えるに十分なオリジナリティを備えているようには見えます。