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『HIGH CARD』は今期アニメの隠し玉になるかもしれない

『HIGH CARD』は今期アニメの隠し玉になるかもしれない

興味深い設定、素晴らしいアニメーション、楽しいキャラクターが揃った『HIGH CARD』は、すべてのアニメファンの視聴予定表に載るはずです。

今年の冬は、アニメファンにとって贈り物のような季節となりました。
『ブルーロック』や『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』のような作品が第2クールを開始し、『TRIGUN STAMPEDE』や『Buddy Daddies』のような他の作品も初放送されました。
また、『ヴィンランド・サガ』や『魔王学院の不適合者』のように長く休んでいた作品もようやく新シーズンで戻ってきたので、冬アニメがファンを失望させることは困難と思えるくらいです。

しかし、これだけ多くの有名タイトルが同時に発表されると、いくつかの作品は、あまり注意を向けられず埋没しがちです。
悲しいことは、それらの作品の中には、すでに公開されている最も期待されている作品よりも、もっと注目されるべきものがあるかもしれない、という事です。
新作アニメ『HIGH CARD』が、その典型例かもしれません。

 

 

『HIGH CARD』は、どんなアニメか

ハイカードは、2022年に始まった新しいメディアミックスプロジェクトで、トムス・エンタテインメント、武野 光(むの ひかる)氏、河本 ほむら(かわもと ほむら)氏が制作したものです。河本氏はあの『賭ケグルイ』のマンガ原作者です。
ポーカーをテーマにしたこの作品は、人気の高いカードゲームをベースにしており、作品のタイトルも含め、多くの場所やアイデアがカードゲームに何らかの形で関連しています。
また、『キングスマン』(2014年のイギリス・アメリカのアクション・スパイ実写映画)に触発されており、キャラクター、コンセプト、ビジュアルデザインなど、多くの部分で『キングスマン』からヒントを得ており、日本で無い架空の王国が舞台となっている理由もここにあります。

この作品は、フォーランド王国の王族が持っていた秘密のカード「エクスプレイングカード」を中心に物語が展開します。エスクプレイングカードは、使用者に超人的な能力やパワーを与えるものですが、カードが使用者を選ぶ事と、1枚だけしか使えないという欠点があります。
しかし、カード使用中は、無限に幸運が続く事や絶対に死なない事など、付与される能力の種類を考えると、1枚しか使えないという事は、さほど問題ではないでしょう。

本編が始まるおよそ1カ月前、王家のカードを盗もうとする盗賊団が現れます。しかし、逃走中にトラブルが発生し、カードは王国の4つの地域に散らばります。カードの持つ潜在的危険性を考慮し、王家は、「ハイカード」と呼ばれる秘密の専門グループを作り、消えたカードを回収させることにしました。
カードを探しているのはハイカードだけではありません。しかし誰の手にも渡らないようにするのがハイカードの使命なのでした。

 

 

『HIGH CARD』を見るべき理由

制作者が述べているように、『HIGH CARD』は『キングスマン』シリーズに大きく影響を受けており、それはアニメの冒頭から通してはっきりと見て取れます。そのため、『キングスマン』のように、この作品はコメディとアクションが心地よく融合しており、さまざまな視聴者にアピールすることができます。
コメディとアクションの融合は見ていて楽しく、アニメとしてはかなりユニークな感覚を与えてくれます。『SPY×FAMILY』や新アニメの『Buddy Daddies』など、他の作品も似たようなことをやっているのですが、どちらも『HIGH CARD』のようなスタイルとセンスには欠けています。

この作品のもう一つの面白さは、エスクプレイングカードです。それぞれのカードが提供するパワーが多様であるため、信じられないほど独創的でダイナミックに感じられます。触れたもの全て、たとえそれが手足などの体の一部であったとしても、ビー玉に変えてしまう力が、どれほど致命的になるかなんて誰も考えた事すらなかったでしょうが、『ハイカード』の第1話ではそれが実現されています。
第2話の終わりには、カードの数字が大きいほど、より大きな能力が与えられる事が分かり、このコンセプトに面白い一面を与えています。と言うのも、主人公の持つカードは、スペードの2であり、カードの中で最弱だからです。

主人公のキャラクター自体も、この作品にぴったり合っているように見えます。主人公のフィン・オールドマンは孤児で、両親が亡くなったときに自分を引き取ってくれた孤児院を救うために必死で資金集めをします。これが、感情的に人を惹きつけるのと同時にサスペンスを盛り上げる要素となって、単なる大げさな奇抜なアクションアニメではなく、作品をよりエキサイティングなものにしています。
スペードの2は、「ネオニューナンブ」という能力で、確かにあまり強くは無いのですが、片手には真っ直ぐな弾丸を発射する拳銃を持ち、もう一方の手には弾丸を持っている格好になります。多くのアニメでは、主人公は強すぎる能力を持っていますが、フィンに弱めの能力を持たせることで、今後に向けて障害を乗り越える姿が見れることが飛躍的に面白くなりました。

ハイカードの他のメンバーも同様に魅力的に見えますが、今のところ、フィンの教育係にしか実際のキャラクター描写が与えられていません。しかし、この作品は始まってまだ2話だけなので、この状況は変わる可能性が高いでしょう。ハートの5を持つクリス・レッドグレイブは、カロリーズハイと呼ばれる能力を持ち、過剰なカロリーを消費することで、どんな怪我でも治すことができます。
クリスは自信に満ち溢れ、有能で、明らかに女好きで、これまで確立されたスパイの典型を見事にブレンドし体現していますが、この作品は、同じ型に当てはまる他の多くのキャラクターよりも彼をずっと好感の持てる人物にすることに成功しています。また、クリスのパワーがとてもクールで、アニメ内でとても良く映っていることも、間違いなく彼を魅力的に見せることの助けになっています。

実際、『HIGH CARD』ではすべてが素晴らしく見えると言うべきでしょう。アニメーションは素晴らしく、信じられないほど巧みなアクションシーンと素晴らしい色彩を兼ね備えています。激しいアクションシーンでも、比較的穏やかなシーンでも、アニメーションは常にヌルヌル動くほど滑らかであり、これは作品の品質を物語る証しであると同時に制作に費やされた努力の証しでもあります。
この作品は、非常にクラシックでありながらモダンな美学を持ち、それが素晴らしいアニメーションのおかげで生き生きとしています。ここ数年、ビッグネームと言われながら見てみると信じられないほど貧弱なアニメーションだった作品が数多くリリースされてきました。これを考えると、『HIGH CARD』は、まるで新鮮な空気のようで、この点だけでも、もっと注目されるべき作品だと思います。

『HIGH CARD』は、たった2話にして他の多くの競合作品と一線を画した新しいアニメ作品です。ユニークな雰囲気、素晴らしいキャラクターと特殊能力、加えて優れたアニメーションが特徴の作品です。今シーズンのアニメの中で最も有名な作品とは言えないかもしれませんが、間違いなく全ての人に注目されるべき作品です。必ずしもアニメに興味がない人たちにも、見てもらいたいものです。

 

『HIGH CARD』はdアニメストアU-NEXTで現在配信されています

原作はAmebaマンガで読むことができます。



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