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なぜアニメはマンガ原作が多いのか?

なぜアニメはマンガ原作が多いのか?

アニメの大半は、オリジナルではなくマンガやライトノベルのアニメ化です。その背景には、当然のことながら、経済的な理由があります。

アニメは、過去10年間で最も急速に成長したエンターテイメント媒体の一つです。アニメは、他の多くの場所では提供されていないストーリーやアニメーションの見方を提供するため、何百万人ものファンが定期的にアニメを見ています。
しかし、毎年発表されるアニメの中で、オリジナル企画といえるものは数本しかありません。2023年冬に放送されている54本の新作アニメのうち、原作のないオリジナル作品はわずか6本。残りはマンガやライトノベル、ゲームなどのアニメ化です。

なぜ、このようなことが起こるのでしょうか? 『カウボーイビバップ』や『サムライチャンプルー』のようなクラシック作品から、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』㊟や『オッドタクシー』のような最近の作品まで、たくさんのオリジナルアニメがアニメ界に足跡を残してきました。
㊟『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、暁 佳奈(あかつき かな)氏によるライトノベルが原作。 KAエスマ文庫(京都アニメーション)より2015年12月から2020年3月まで刊行。2018年1月にアニメ化。
ハリウッドがアイデア不足に陥っているというのと同じように、アニメスタジオの怠慢が原因だと早合点する人もいるかもしれません。しかし、ハリウッドをはじめとする主要なエンターテインメントは、何十年も前から同じような手法をとってきました。
『オズの魔法使い』、『ゴッドファーザー』、『ファイト・クラブ』などは映画の最高峰として評価されていますが、いずれも小説から着想を得ています。アニメもマンガやライトノベルなど、インスピレーションの宝庫から同じことをやっています。

 

 

プロモーションによる利益

多くの場合、アニメは原作に対する大規模な宣伝であるとも言えます。特に、アニメ化された時点で完結していない作品のアニメの場合、視聴し魅了されたファンは次のシーズンを期待するか、物語の結末を知るために原作を探すかのどちらかです。
例えば、2022年、『チェンソーマン』を楽しんだ人は、アニメが終わったところから原作マンガを手に取り、次の展開を確認することができます。2000年代に『フルーツバスケット』や『鋼の錬金術師』の最初のアニメ化が放送されていた頃も同じことが言えました。
たとえ原作の全てが完全アニメ化されていたとしても、アニメと比較したり、コレクションに加えたりするために、ファンはその原作を求めるかもしれません。

アニメよりマンガが好きなファンも、こうしたアニメ化の恩恵にあずかることができます。マンガの読者は、これから放送されるアニメのリストから原作となっているものを探し、おすすめのマンガとして利用することができます。アニメ化されるほど人気のある作品は、たいてい何か特別な魅力があり、チェックする価値があるかもしれないからです。
あるいは、その作品についてよくわからない場合、アニメを1、2話見てから、マンガを手に取るかどうか決めることもあります。いずれにせよ、アニメがきっかけでマンガを手にする人が増え、作り手もより多くの人に見てもらえるようになります。

 

 

財務上のリスクと報酬

マンガやゲームをアニメ化することで、より多くの人がその作品に触れ、多くの人がその原作を手に取る可能性がありますが、この方法を取るのには、もう一つ理由があります。それはお金です。どんなクリエイティブなプロジェクトでも、制作には莫大な費用がかかります。
監督、声優、作曲家、その他のスタッフへの支払いだけでなく、アニメーション制作のプロセス全体にも資金が必要なのです。アニメーターにもっと給料を払うべきだという動きがありますが、それには相応の理由があり、アニメーションを実写より高価なメディアにしている要因のひとつとなっています。

そのため、オリジナル作品の制作には大きなリスクが伴います。スタジオが何百万円もつぎ込んだアニメが大失敗して、制作資金を回収できなくなる可能性もあるのです。このような可能性が常にある事に加え、オリジナル作品にはより多くの不確定要素が伴います。既存のビッグタイトルと競合しなければならない上に、オリジナル作品のアイデアに対する視聴者の反応も未知数です。
経済的に安全なのは、既存のファン層を持つ原作作品をアニメ化することで、それを成功の指標とすることができます。何千人もの読者がマンガを楽しんでいるのであれば、きっともっと多くの人がアニメに関心を示してくれるはずだからです。このことは、『僕のヒーローアカデミア』や『鬼滅の刃』のように、アニメ化された後に人気が爆発した例を見れば明らかでしょう。

アニメは創造性の表現であり、芸術の一種ですが、同時にビジネスでもあります。多くの作品が作られているのは、お金になるからであり、それには、未知のものよりも安全なものの方が良い場合が多いという事です。



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