アニメデータベース最大手MyAnimeListがハッキングされたと報告される

MyAnimeListのウェブサイトがハッキングされ、複数のユーザーからウェブサイトにアクセスできないとの報告がありました。

MyAnimeListは、月間4,000万人以上の閲覧者がある、最大のアニメのデータベースと言われているウェブサイトで、そこでは、ユーザーが自分の好きなアニメ作品を追っかけることができます。

MyAnimeListの複数のユーザーから、MALのアニメタイトルがすべて「LET’S ALL LOVE LAIN」に置き換わるという奇妙な現象が起きているとの報告がありました。

知らない方のために説明すると、「LET’S ALL LOVE LAIN」という言葉は、サイバーパンクをテーマにした『serial experiments lain』というアニメ作品から引用された言葉です。
「LET’S ALL LOVE LAIN」は、ファンが作品とその主人公への感謝を示すために使用されているものです。

『serial experiments lain』は、1998年に公開されたアニメ作品で、インターネットやコンピュータ技術が発達した世界で、アイデンティティ、現実、コミュニケーションといった複雑なテーマを探求しています。

1. MyAnimeList ハッキングされる
2. MyAnimeListは利用できません

MyAnimeList ハッキングされる

MyAnimeList、通称MALが、多くのユーザーにとってダウン（アクセス不能）したことが報告されました。アニメのタイトルが「LET’S ALL LOVE LAIN」に変更された後、多くのユーザーは、MALのスタッフまたはユーザーによる無害ないたずらだと思っていました。

というのも、MALはエイプリルフールに、アニメ作品の表紙画像をいじって、アニメの表紙の前に猫の画像を置くというイタズラをユーザーにしたことがあったからです。

しかし、MyAnimeListのウェブサイトは現在、”403 ERROR The request could not be satisfied.（「403 エラー – リクエストに失敗しました」） “のエラーで完全にダウンしています。

MyAnimeListのソーシャルメディアチャンネルでは、当記事執筆時点では状況が更新されていません。

更新1：MyAnimeListがホームページを更新し、「404エラー」の表示がなくなり、現在メンテナンス中であることを示すメッセージが表示されるようになりました。

更新2：MyAnimeListはヘルプページで緊急事態の告知を行い、より詳しい情報を明らかにしました。記事によると、これは2023年5月10日の朝に発生したサイバー攻撃だそうです。

悪意のあるユーザーが、アニメのタイトルを「LET’S ALL LOVE LAIN」に変更しただけでなく、ユーザーがプロフィールやリストにアクセスするたびに、あるポップアップが表示されるコードを、サイバー攻撃の際に挿入していました。

ユーザーの個人情報については、MyAnimeListは、政府の基準を満たす方法で情報を保存しており、これまでのところ、ユーザーの個人情報のデータ漏洩は無いことを明らかにしました。

現在、MyAnimeListチームは、ハッカーが攻撃に使用したすべての方法を発見し、解決するために取り組んでいるようです。しかし、いつメンテナンスモードが解除され、オンラインになるかは不明です。

MyAnimeListは利用できません

ファンたちはTwitterで、サイトにアクセスできないのは自分たちだけなのか、それとも他の人たちも同じなのか、と質問しています。多くのアニメファンがMALを使って自分のアニメを記録しており、もし何かが起これば、何年にもわたるプロフィールが失われてしまうかもしれないからです。

MyAnimeList just got hacked by some random and honestly its the funniest shit ever. Its safe to assume they really love Lain, and so should you. #LetsAllLoveLAIN pic.twitter.com/L6PcQb2o5T

— WEEBOOKEY 🎧 (@Weebookey) May 10, 2023