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ウマ娘 プリティーダービー

ウマ娘 プリティーダービー

ウマ娘 プリティーダービーの概要

この世界では、昔の競走馬がウマ娘として生まれ変わり、レースでの能力や走ることへの意欲が格段に向上し、専門レースへの参加や専門学校への入学の機会を得ることができるのです。

 

 

ウマ娘 プリティーダービーの評論

私は、楽観的で、頑張れば何かができる的なスポーツ作品が嫌いではありません。何でもかんでも競争してナンバーワンを目指せばいいとは思いませんが、スポーツの世界では、それを目指すのは当たり前のことですから。
また、ある意味、こういった作品が(現実の)スポーツの世界が招き入れがちな腐敗が蔓延るさまの描写を避ける傾向があるのも、たとえそれがあった方が「リアル」であったとしても、その方が良いと考えています。

『ウマ娘 プリティーダービー』は、このようなポジティブな体験を目指したものであり、私はそれをリスペクトします。ファンサービスがほとんどないことと、主人公がほとんど無邪気であることを除けば、『競女!!!!!!!!』に似ている気がします(それでも、誰かが変態のように振る舞っているときは、無邪気な彼女も即反応し(ボコり)ますが)。
しかし、スポーツアカデミーは確かにアニメに出てきますが、みんなが考えるのは、そのようなアカデミーでは、レースというスポーツの歴史的側面や、普通の人間に比べて圧倒的に優れた能力を持つウマ娘自体が、そのレースの世界にどのように方程式として入っていくのかについてもっと掘り下げた描写があるだろうと思うことでしょう。
でも、実際の授業で出てくるのは、レース名や出場資格など、いろいろな情報をウマ娘たちが覚えるだけでした。もちろん、彼女たちの走りを見るのがメインではあるのですけど、私としては、もう少し掘り下げて欲しかったところです。
少し笑えるネタを話すと、実在した競走馬につけられた、ほのぼのと笑えるところのある名前を、彼女たち全員が受け継いでいることです。主人公はスペシャルウィークと名付けられ、彼女のアイドル的存在はサイレンススズカと名付けられました。
他にもエルコンドルパサー、ゴールドシップ、セイウンスカイ、グラスワンダー、シンボリルドルフなどなどで、これでも氷山の一角です。

スペシャルウィーク自身については、このアニメは彼女の役割をほとんど鬱陶しいほどまで、安全でわかりやすい方に設定しています。彼女の登場シーンは、基本的にこうでした。町に到着するやいなや、見るものあらゆることに少し不快なほど大声を出して興奮するのでした。
その後も、彼女の唯一の「特別」な特徴である「田舎者」であることの描写が続きます。これは非常に意図的なものです。彼女は本当に目立つことはなく、それは明確なデザインの特徴であり、周りの奇人変人たちの中で、むしろ彼女を珍しい存在にしています。
しかし、どうやら、彼女は非常に多くの未だ磨かれていない生の才能と無茶と思えるほどの量の耐久力を詰め込んでいるようで、そこが少しおバカであるところを補っているようです。これはまた、彼女の育ての母による教育の賜物であることも確かです。そういえば、『ブレイブウィッチーズ』のひかりに似ているところがありますね。

第2話でスペシャルウィークを生んだ母親もウマ娘であることが既に判明しており、つまり彼女は競走馬の生まれ変わりではなく数少ない、いや唯一のウマ娘から生まれたウマ娘なのです。作品自身はこの事実を明らかにしながら、この事について他に何も言及していません。
これはこのアニメが13話しかない(説明する時間的余裕が無い)ことと関係があるのか、それともこの事実だけで十分だと考えているのか、どちらかでしょう。これは、ちょっと笑えますね。というのも、それ以外のことについても、私たちの頭を混乱させる事ばかりなのだから。

なぜ他のウマ娘の話が出てこないかのかというと、それは2人–サイレンススズカとエルコンドルパサー–を除いて、どの子もあまり目立たないからです: サイレンススズカは、スペちゃんのアイドル、憧れの存在として登場し、作品の中盤の大きなドラマの中心にもなり、その役割を十分に果たしています。
一方、エルコンドルパサーはチーム〈リギル〉のスター選手となります。(チーム〈リギル〉はスぺやスズカの所属するチーム〈スピカ〉とはライバル関係ですが)それでも、彼女はスペシャルウィークや他の女の子たちと良い関係を保っています。
残りのウマ娘たちの多くは、スペシャルウィークがまず一度は負け、それを乗り越えるための一時的な壁役として機能するか、コメディー役として作品に息抜きを与えるチームメイトとして存在するのが普通です。あるいは、スペシャルウィークに追い抜かれる際に「ムリー」と言うだけの引き立て役です。

あとトレーナーに関してですが、彼の第一印象はあまり良くなかったです。彼の最初の登場は、基本的に手でスペシャルウィークの脚を撫でるもので、私は、それが彼のキャラクターを紹介するのに良いシーンになると考えた人のセンスを疑います。
まるで「セクハラに見えるだけど、実際はそうではないから問題ない」という心理が働いているようですが、それにしても、なぜこんなことがコメディになると思ったのか、不思議でなりません。こういったシーンは、あまり多くはないのですが、オープニングの1回とその後の1回はともかく、『ウマ娘』最終話の締めのシーンでギャグに使われてしまいました。
いや、わかっていますよ、もちろん。馬の調教師が自分の雇った馬の脚をあれこれチェックすることは、それ自体は何もおかしくありません。ただそれを人間にやったらおかしいというジョークなのですが、医学的見地からすると、医者や医療関係者がこれをするのは、仮に相手が女の子だった場合でも、一応理にかなっています。
ただし、もしその場合であっても被験者の完全な同意を得て実施しなければなりません。『ウマ娘』の場合は、みんな女性なのだから、男性に触られるのが嫌なら女性の医師を選ぶという選択肢も残しておくべきでしょう。まあ、しかし、これはジョークとして取っておくことにしましょう。

上に挙げたジョークが特に酷く見えるのが、トレーナーさん–名前はあるんでしょうけど、聞いたことがないですね–は、ルールに縛られない反骨の教師という、どこかでよく見るステレオタイプな存在なんです。彼は、ウマ娘たちに好きなよう自由にレースをさせているようで、実は巧妙な方法で正しい方向に彼女たちを誘導しているのです。
彼のキャラクターは、ウマ娘の脚を撫でるという奇妙な習慣がなければ、実際には非常に共感できるものなのです。ですが、彼の最初の行動がアレなので、それ以降の彼のすべての行動が悪い方に見なされることになってしまいました。
またトレーナーには、チーム〈リギル〉のトレーナーである東条 ハナというライバルでもあり、友でもある存在がいます。最初はちょっと仲が悪いように見えますが、2人には明らかに何らかの過去を共有しており、彼女は自分のチームのウマ娘たちを彼のチームに参加させ、一緒に練習レースを組むのを手伝ってさえいます。
これは、直接のライバルチームのためにする義務は、ないにもかかわらずにしたことです。特に、自分のチームのスター選手だったサイレンス・スズカを「盗んだ」チームに対してなので、なおのことでした。

また、このアニメでは、レース勝者の特権として、アイドルとしてステージに立つことができるのですが、なぜこの作品にアイドルの要素を加える必要があるのだろうかと疑問に思わざるを得ません。そう、ウマ娘がステージに上がれば、大空に舞い上がり、夢を叶えるという趣旨の、ばかげたアイドルソングが披露されることになるのです。
本編では、ありがたいことに、そんなナンセンスなことに時間を割くことはないのですが、オープニングとエンディングのテーマ曲は、どちらもそんな曲です。走るという行為自体が人生を前進させるというメタファーになっていることだけで、勘弁してくれと思っているのに、アニメのオープニング曲は、とにかく走る人だらけで飽和状態になっています。
でも、まあ、ウマ娘は走るというスポーツをテーマにしているので、ここでは少し自然な感じがしないでもないですが。

コメディ要素は、体を張ったギャグと冷静な観察からのドライなツッコミが混在しており、当たり外れが大きいです。セクハラはともかく、コメディの多くは女の子の個性からのものが中心で、より大人な女の子たちの間ではうまくいっていますが、息抜き的なコメディ役であることが唯一の特徴である女の子になると、それほど面白くない気がします。
ほとんどすべての女の子が比較的前向きで、物事に協力的であることは、本作の良いところであり、多少バカげたところがあるにせよ、視聴者には非常に理解しやすいものになっています。
しかし、本作は、ドラマとしての展開には少し失敗しています。それは、スペシャルウィークが夢に向かって進んでいく様子が、あまり実感のこもったものになっていなかったからです。本来ならば、もっと話数が欲しいところでした。
というのは、全くの新人だったスペシャルウィークが、なんというか、わりとあっさりと、世界チャンピオンに勝ってしまったからです。
そして、本作では、誰でも本当に勝ちたいと思った時は、本当に勝ってしまうというつくりになっているので、描写が無いため視聴者にはわからない事ですが、おそらく相当に払われたであろう努力の積み重ねが、全く無かったかのように感じられてしまいます。
また、第13話では、何が起こったのかさえわかりませんでした。もっとも、13話は、メインイベント後の緩いエピソードとして使われているので、それはそれでいいのかもしれません。
また、本作は、完全に現実離れしているというわけではありません–私はスポーツを十分に見てきたので、勝利やアクシデント、その他あらゆることが、トップスターであっても驚くほどランダムに起こりうることを理解しています– が、ウマ娘のアイドル的な側面だけは絶対ダメです。本作に浅はかな印象を与えているからです。

また、ウマ娘にはちゃんとした制作品としての価値があります。多くのレース、特にハイステークスレースは、実際に非常にエキサイティングで、ウマ娘たちの走りは良いアニメーションで描写され、良いサウンドデザインもウマ娘の脚力の描写を強化しています。
そして、なぜか本作は、ある種の不吉な事が起こりそうな感覚を振りまくことに長けていて、中盤から終盤にかけてのドラマチックな展開の中では、特にそうでした。また奇妙なことに、本作は大怪我を軽く扱う一方で、それをストレートに描写し、回復の過程を感情的に刺激することで、体に関する最も面白いギャグのひとつを生み出しています。そのギャグは古いと言えば古いですが。
ほとんどの重要な場面は、前の方と終盤に配置される傾向があり、中盤の多くの場面では、アニメーションが大幅に甘くなります。また、昔ながらのスピードライン(任意のオブジェクトに加える効果線)も多く使われていますが、これは必ずしも良い使われ方ではありませんでした。
それでも、本作は概して、女の子たちの可愛らしさ・・・らしさを引き立てるには十分なアニメーションで、主人公の人格形成に役立ち、またチーム〈お笑い担当〉を好きになりやすくなっています。

私はウマ娘に賛否両論持っている気がします。賛成の方は、ウマ娘たちの友情と仲間意識を見るのが楽しいし、それは敵対するチームであっても同じです。この作品はスポーツそのものをきちんと描いていると思います。スペシャルウィークは魅力的な主人公だし、ウマ娘という概念そのものも、一般的に言って、彼女たちがすることに関しては、理にかなっていると思います。
一方、本編はもう少し練った方がよかったと思うし、トレーナーさんにいきなり女の子を触らせるという「妙案」については、あまり語らない方がいいと思うのでここまでにしときます。
また、私はアイドル業界やその宣伝のための作品に対して嫌悪感を持っており、その事を隠すつもりもないので言いますが、ウマ娘でのアイドルの存在は、やはり不必要なものだと思いますね。
しかし、公平を期すために言っておくと、私の音楽に対する距離感は、むしろ好みの問題です。私がアイドル業界に抱いている問題は、この業界が女の子の人生を支配していることは言うまでも無く、その業界の一員である多くの女の子にとって危険な状況にすでにつながっている不気味な行動を、業界側が奨励していることです。
『ウマ娘』においては、アイドルはただ冗長に感じられ、作品自体に何の足しにもなっていないと感じます。不思議な事に、作品もこのことに気づいたのか、最初の2、3話こそアイドルのパフォーマンス的なものが少し出てきましたが、途中、その部分をすっかり忘れてしまったように全く出てこなくなりました。もっとも、最終話で復活し、ありえない発想でかなり「盛大」なパフォーマンスを披露していますが。

ウマ娘は、かわいい女の子を見るためだけでも、簡単に理解できる作品だし、比較的自由奔放なスポーツ作品でもあり、現実のスポーツ界に存在する色々な有害物件に邪魔されることもありません。またアイドルものが好きで、主人公が戦術を考える方法をあまり説明することなく、ただなんとなく目的を達成してしまうというのが気にならないなら、どうぞご視聴してみてください。

 

 

ウマ娘はこんな視聴者にお勧め

スポーツ系の水着を着るシーンがいくつかあるくらいで、ファンサービスはほとんどありません。そもそも、『ウマ娘』はセクシャル的なものを目指しているわけではありません。それゆえに、トレーナーさんがいきなりウマ娘の脚を触るという演出がありますが、場違いに見えてしまうほどです。
暴力シーンはあるにはありますが、ほとんどドタバタ仕様です。トレーナーさんがウマ娘の脚を触って蹴られたり、ゴールドシップが誰かに悪戯をしようとすると、その反動で自ら痛い目にあうことくらいです。



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