2023年夏アニメで最も期待されていた作品のひとつ、『呪術廻戦』2期が本日(7月6日)未明に初放送され、多くのファンを喜ばせました。
第1話は、まったりとしたイベント進行だったにもかかわらず、ネット上で、ファンは声優、アニメスタイル、全体的な演出に至るまで、ほぼすべての面でこの作品を賞賛しています。
実際、ファンは第1話で展開された、比較的穏やかな一連の出来事について、特別にコメントしているようです。
これは特定の作品であれシーズン全体の作品群であれ、どのアニメの初回放送でも予想されることではありますが、ファンがこのエピソードを賞賛する様子は、たしかに不可解ではあります。
しかし、なぜファンが『呪術廻戦』2期第1話に夢中になるのか、その答えは簡単です。それは、第1話はシーズン序盤に取り上げる題材と本質的にリンクしているからです。
更に言うと、この喜びと興奮の核心には、本作でも最大のファン層を持つ2人のキャラクター、夏油 傑(げとう すぐる)と五条 悟(ごじょう さとる)がいるからなのです。
『呪術廻戦』2期、五条の過去編が始まった。初話では、特に夏油と五條に焦点を当て、ファンを喜ばせた。
このエピソードはキャラクター描写に終始しているけど、これって本当に『呪術廻戦』なの?
『呪術廻戦』2期では、五条の過去編と渋谷事変編の両方が描かれることになっており、ファンはどちらがより見るのが楽しみか、決めかねていました。
後者では本作中で最高のアクションが繰り広げられますが、前者では五条と夏油の関係が、作中の大半では描かれなかったユニークな視点で描かれます。
いずれにせよ、2人の関係に焦点を当てた初回エピソードは、ファンがずっと心の中でこうであろうと思っていた答えを、見せてくれたようです。
放送・配信終了後、ツイッター界隈は、2人の関係性や、いかに2人が対照的なのかを興味深い方法で描いてみせたMAPPAスタジオを、称賛するアニメファンやマンガファンで盛り上がっています。
ベイブ、新しい 「悟 」を目覚めさせる
夏油 傑よ、お前がTHE BABY GIRLだ
「私はずっといっしょだった」
泣いた、叫んだ。だって奴は、まだ小さい少年じゃないか。
とはいえ、『呪術廻戦』2期の一発目は、五条と夏油中心の展開とはほど遠いものとも言えるのです。
エピソードの最後に伏黒 甚爾(ふしぐろ とうじ)が登場し、この比較的短い過去編での中心人物の一人になるかもしれない事を匂わせています。
当然のことながら、五条と夏油の関係について特に注目していないファンは、甚爾の短い登場シーンが、むしろ次のエピソードへの期待感を高めているとツイートしています。
特に興味深いのは、原作マンガファンまでもがこのエピソードにチャンネルを合わせ、五条と夏油の友情描写について意見を交わしていることです。
衝撃的なことに、アニメだけのファンよりもマンガの読者の方がより喜んでいるようで、マンガ勢のグループの大多数は、MAPPAが2人を正当に描写していることに安堵しているようです。
クールなシークエンス。声優の演技が素晴らしい。ほんとおもろい。
彼はガチだ。信じられん。
五条に「俺」ではなく「私」か「僕」と言え!と忠告する夏油! これを覚えておくと渋谷事変編で泣けるぞ…。
しかし、彼は無実です、裁判官 !!!
マンガ読者からのこの関心の一部は、五条の過去篇が渋谷事変編の出来事を理解するのに不可欠であることに起因していると思われます。
『呪術廻戦』2期では、この2つの物語が描かれることになっており、五条 悟の友情描写は、これらの出来事を完全に理解するために必須なのです。
いずれにせよ、ファンたちは、下地にしているものがマンガであれ、アニメであれ、アニメとしての最終完成品に満足しているようです。
これはまた、マンガ読者とアニメ勢のファンの間で、アニメの出来に対する意見が一致するという珍しい光景でもあります。
ファンに残された願いはただ一つ、信じられないほど高いクオリティが第2期も不変であること、これだけです。