第1話は2023年7月5日にNetflixで初放送されました。『わたしの幸せな結婚』は、Netflixで放送予定のアニメです。
原作は顎木 あくみ(あぎとぎ あくみ)氏、イラストは月岡 月帆(つきおか つきほ)氏の同名ライトノベルで、高坂 りと(こうさか りと)氏によるマンガ化もされています。
このファンタジー作品は実写映画化されており、2023年3月に日本で公開されました。この作品は、冷酷な軍人と見合い結婚をすることになった美世(みよ)の物語となっています。
アニメ化は、キネマシトラススタジオのもと、久保田 雄大(くぼた たけひろ)監督で制作されることが正式に発表されていました。
佐藤 亜美(さとう あみ)氏、大西 雄仁(おおにし たかひろ)氏、豊田 百香(とよだ ももか)氏が脚本家としてクレジットされ、Evan Call(エバン コール)氏が音楽を担当しています。
Netflixのもとでライセンスされたこの作品は全13話が予定されています。各話20~25分程度で、英語吹き替え版と字幕版が用意されています。
オープニング主題歌は、りりあ氏の「貴方の側に。」で、エンディング主題歌は、伊東 歌詞太郎(いとう かしたろう)氏の「ヰタ・フィロソフィカ」です。
ー『わたしの幸せな結婚』第1話レビュー ネタバレなしー
継母と義妹に虐げられている美世は、不運から逃れることを願っています。これもまたシンデレラにインスパイアされた物語で、胸が高鳴るか、退屈極まりないと感じるかは、人によるでしょう。
最初のエピソードで、残りのストーリーがどのように展開するかという前提が設定されており、これにより次に何が起こるかは大体予想がつきます。
しかし、息をのむようなアニメーションが、最後まであなたを夢中にさせることは間違いないと思われます。
品行方正で純朴な少女・美世は、幼児期に母を亡くし、父と継母からただの使用人のように扱われています。彼女は自分の人生に良いことが起こるなど何一つ期待していませんが、それでも、より良い未来を願わずにはいられません。
しかし、彼女はこれ以上の心的苦痛から身を守ろうと、常に最悪の事態を想定した考えを、自らに無理に強いているのでした。
美世の魅惑的な旅は、活気あふれる街を背景に描かれています。本作は、歴史的な日本を舞台にしていますが、アニメーションはその舞台の絵面的核心を見事に捉えています。
誰もが着物を着ており、伝統的な日本建築の家屋なども相まって、この国の豊かな文化が表現されており、 私たち視聴者をまったく新しい世界と時代へと誘ってくれます。
技巧的なカメラアングルで没入感のあるシークエンスが演出されており、見ている視聴者が、状況の深さを理解し、(美世に)共感できるようなつくりになっていて、非常によくできていると感心させられます。
(美世の)痛ましい現実とそれを完璧なまでに映像化して描写する、この残酷なまでの構成は、エピソード全体を貫いています。さらに、細部まで描き込まれたキャラクターデザインは、この作品が提供する美しさに拍車をかけています。
本作には、さまざまな感情を呼び起こす力があります。あるシーンから別のシーンへのシームレスな切り替えは、きっとあなたの琴線に触れることでしょう。
アニメーション以外でも、BGMが物語を盛り上げ、魅力的で苦悩に満ちた世界に、さらなる深みを与えています。ストーリーにひねりやサプライズはないものの、視聴者の関心を引きつけ、続きが見たいと思わせる分には十分なものとなっています。
視聴者は、残酷な背景を持つキャラクターに即座に共感し、応援することでしょう。しかし、期待に応えていけるどうかは、次のエピソード次第です。今のところ、原作小説から逸脱することなく、マンガ版のファンも満足させるものとなっています。
『わたしの幸せな結婚』第1話レビュー:最終的な感想
第1話は、作品の導入として十分な役割を果たしています。美世の不幸な人生が、不必要に長くなり過ぎることもなく詳細に描かれ、さらに彼女の人生の次の段階が紹介されるまで描かれました。
特に、最後に新キャラクターを登場させたことで、作品が(意図的に)曖昧にしたことが強調され、視聴者がまた本作の視聴に戻ってくるように仕向けられています。
またアニメーションも、本作の質を高めている重要な要素です。
『わたしの幸せな結婚』第1話は、Netflixで配信中です。