『七つの魔剣が支配する』第3話では、ナナオの過去と、この作品で使われている魔法についてもう少し知ることになりましたが、事態の方はと言うと、エスカレートする一方です。
さっそくレビューしていきましょう!
『七つの魔剣が支配する』第3話 概要
『Reign of the Seven Spellblades』、日本語原題『七つの魔剣が支配する』は、アニメスタジオJ.C.STAFFが制作する、魔法世界を舞台にしたアクション&ファンタジーアニメです。
J.C.STAFFは『とらドラ!』や『ワンパンマン(第2期)』などの人気作品のアニメ制作でも知られています。このエピソードは簡単に『ななつま』3話としても知られています。
本作は、宇野 朴人(うの ぼくと)氏著作、ミユキルリア氏イラストによるライトノベルを原作とし、松根 マサト(まつね まさと)氏がアニメ監督を務めています。
松根氏は本作以前には小規模な作品をいくつか手がけており、『メギド72』や『時間の支配者』などの監督を手がけています。本作前話のレビューはこちらでどうぞ。
ー『七つの魔剣が支配する』第3話 レビュー ネタバレは含まれていません。ー
3話副題:死兵(ソルジャー)
このエピソードについてはポジティブなことが多すぎて、このレビューでそれ以外に話すことはあまりありません。
本作のこれまでの3話を見て、私が気づいた一貫性は、どのエピソードでも、いろんな事がたくさん起こるということです。
あまりに多くの事が起きるので、すべての出来事を把握しておくのが難しいくらいです。
そのため、作品が用意しているであろう、より大きなストーリーに、これらが後々どう当てはまっていくのか見当がつきません。
それでも、本作第3話で気づいたこと、評価したことを、私なりに詳しく説明していくことにします。
前のエピソードでは、ピート、ミシェーラ、オリバーが、ろくでもない目的のために一緒に策謀をめぐらす2人(の先輩)に追い詰められたことを示唆していました。
しかし、実際にはそうではなかったようです。というのも、その2人は新入生たちをいびりたいのと同じくらい、互いに害を与えたがっているようで、むしろ互いに戦うために悪意のあるパワーを準備していました。
これを見て思ったのが、このダンジョンで起こっている事に関して、答えよりも疑問の方が多くなってしまったということです。
しかし、ここで最も重要なのは、これによってキャラクターどうしが有機的に感じられるようになり、世界観も少しダイナミックに見れるようになったということです。
今まで、多くの作品のストーリーが、主人公や主要登場人物がいないとまるで機能しないように感じられることが多々ありました。それはいつも、物語の肉付けが不十分であることの兆候なのです。
今のところ、本作はそうではないし、これからもそうであって欲しいものです。また、ナナオの過去についていくつかの答えが得られ、彼女の内面にも少し踏み込みました。
これほど早い段階で死を望むキャラクターはちょっと見たことが無いので、なぜ、彼女がそうなのかについて、私は理解できませんでした。
なので、6人のメインキャラが全員でナナオの問題について真剣に腹を割って話し合った結末は、今後に向けて見込みのあるものでした。
悪意のある先輩2人が互いに戦っているとき、彼女は他の3人と一緒に逃げることもできたはずですからね。
すべての魔法生物を愛し、彼ら全員が自由に生きるに値すると信じるカティの物語は、毎話ある程度の時間を割いて画面に登場します。
3話では、生徒統括やその同胞、カティと同じ波長で動いていると思われる他の上級生など、何人かの新キャラクターが物語に登場しました。
この学校には、1年生を迷宮に誘い込み、ろくでもないことをしようとする連中と並んで、まともな連中もいることがわかってよかったです。
『七つの魔剣が支配する』第3話は、すべてを語ることは不可能なほど多くのことが起こりましたが、楽しいエピソードでした。6人のメインキャラ全員が、それぞれの相性の良さをさらに発揮する機会を得たのは良かったです。
「魔剣」とは何なのか、作品タイトルと魔剣がどう関係しているのかが判明しました。物事に一石を投じる楽しいエピソードと言えるでしょう。
全体的に言って、先週とほぼ同じクオリティの素晴らしいエピソードでした。
評決
『七つの魔剣が支配する』第3話は、作品世界の伝承に入り込み、プロットとキャラクターのダイナミックさと一貫性の継続を見せました。この作品には無限の可能性があると思います。
全体評点 4.5/5.0