アクション満載のアニメ『チェンソーマン』が大ヒットしている一方で、もっとライトなアニメが人気ランキングで予想外の上位を獲得しています。
現在放送・配信中のアニメのオンラインランキングで、『ぼっち・ざ・ろっく!』が『チェンソーマン』に人気で勝っています。
Anime Senpaiが、現在放送中のアニメのMyAnimeList(MAL)人気ランキングを報告しました。長い間、『BLEACH 千年血戦篇』と『チェンソーマン』が首位を争っていました。
しかし、『ぼっち・ざ・ろっく!』が『チェンソーマン』を0.01ポイント差で破り、2位となりました。この記事を書いている時点では、『ぼっち』は8.85点で、1位まであと一歩のところまで上がってきています。
MALは、アニメファンが自分の視聴傾向を記録するサイトとして人気があるので、このランキングは現在の傾向を正確に表しているといえるでしょう。
MAPPAが『チェンソーマン』のアニメ化を発表した時点で、すでにこの原作マンガは大人気でした。MAPPAは『進撃の巨人』最終シーズンや『呪術廻戦』などの大ヒット作を手がけた制作スタジオだったので、ファンはこのアニメ化に強い期待を寄せていました。
一方、『ぼっち』はもっと無名の存在で、特に欧米の視聴者の間では、ほとんど知られていませんでした。
アニメファンから驚きの声
内容的には、この2つの作品は極めて異なっています。『チェンソーマン』は超バイオレンスな少年作品で、『ぼっち・ざ・ろっく!』はロックバンドを組む女の子たちを描いた軽快な日常系アニメです。
『BLEACH』のようなアクション主体の少年アニメが、ネット上のランキングで上位を占める傾向があるので、『チェンソーマン』が爆発的な人気を博したのも、当然といえば当然でした。
なので、プロットが軽く、コメディタッチのかわいいアニメが、これほどの高い評価を得たことは、ファンにとって衝撃的でした。日本のソーシャルメディアユーザーはこの評価に驚きを示し、「こんな事は、そうそう何度も起こる事ではないね 」とコメントしています。
ジャンルの対極にあるアニメ
悪魔と契約し、体の一部をチェーンソーに変える能力を得た青年、デンジが主人公の『チェンソーマン』。彼はスーパーヒーローのような役柄になり、悪魔の害から日本を守ることを使命とするデビルハンターの機関に参加します。
この作品はダークで暴力的ですが、間に多くのユーモアを交える事で、その重苦しい部分をバランスよく表現しています。ファンや批評家は、そのキャラクターや世界観から、この原作マンガを賞賛していました。
『ぼっち・ざ・ろっく!』の主人公は、内向的で人付き合いの苦手な、後藤 ひとり「ぼっち」。しかし、彼女はギターの腕前は確かで、音楽に対する情熱は人一倍。虹夏(にじか)に誘われバンドに入り、初ライブはうまくいきませんでしたが、彼女たちは今後に向け決意を固めます。
そんな彼女たちの姿を、日常系タッチで描いているのが『ぼっち・ざ・ろっく!』です。
両アニメは現在、Crunchyrollで配信中です。