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『アルスの巨獣』は、異世界ではないクラシックなハイファンタジーアニメに回帰している

『アルスの巨獣』は、異世界ではないクラシックなハイファンタジーアニメに回帰している

『アルスの巨獣』は、近年よく見る異世界モノと完全に切り離された、新しいハイファンタジー・アニメです。

アニメに関して、既存のマンガをアニメ化したものが圧倒的に多いです。同様に、ファンタジーアニメは異世界ジャンルに属することが多く、伝統的なファンタジーはほとんど過去のものとなってしまいました。
ありがたいことに、2023年のとある新作アニメは、完全にオリジナル作品でありながら、古典的なファンタジーアニメを復活させてきました。

『アルスの巨獣』は、ビジュアル的には現代の多くの異世界アニメに似ていますが、ジョークやお約束、転生を省き、昔ながらのファンタジーアニメに近い感じのストーリーに仕上がっています。
これは間違いなく、このアニメというメディアに新鮮な空気を吹き込むものであり、2023年の最高の新作アニメの1つとなる可能性があります。ここでは、『アルスの巨獣』がいかに昔のファンタジーに巨大に回帰しているかを紹介します。

 

 

『アルスの巨獣』は神々、怪物、英雄が織りなす壮大なファンタジー

『アルスの巨獣』は、かつて凶暴な巨獣に荒らされた世界を舞台に、やがて人類が現れ巨獣を狩るようになった時代の物語です。狩られるようになった巨獣は、さらに人間に敵対するようになり、人間はその脅威に対抗するために神々の力を借りるようになりました。
騎士や聖職者が巨獣に対する人間サイドの主な防衛線となっている中、メインキャラの1人ジイロは、稼ぎのために巨獣を倒す狩人でしたが、ある日、クウミという少女を助けたことから、人類に関わる深い秘密と謎に迫る旅に出ることになります。

旭プロダクション(アニメ制作)が手掛けた『アルスの巨獣』は、マンガやライトノベルの原作を持たないオリジナル作品です。しかし、その壮大なストーリーは、『ロードス島戦記』(1990年)やコメディアニメ『スレイヤーズ』(1995年)のような旧来のファンタジー作品と非常によく似ています。
これはキャラクターデザインやキャラの性格付けにも言えることで、伝統的なファンタジーの象徴的特徴を踏襲しながら、新鮮でユニークなものとなっています。また、この作品にはSF的な要素もあり、典型的なファンタジーアニメ、特に異世界ものとは一線を画していることも特筆すべき点です。
異世界モノとの相違点は、特にこのサブジャンルが今、飽和状態にある中で、おそらく最大のセールスポイントになるものと思われます。

 

 

異世界ファンタジーアニメの時流に逆らう『アルスの巨獣』

前述したように、異世界は現代アニメの中でファンタジーアニメの代表的な存在です。伝統的なファンタジーよりも、異世界モノは、お約束や典型、陳腐な要素により多く満ちており、それがどのように展開されるかに関わらず、とにかく現れ続けています。
また、コメディやパロディの異世界が圧倒的に多く、かなり壮大なジャンルであるはずのものが、笑いの種になってしまっています。トールキン作品(「指輪物語」etc)の雰囲気に満ちたファンタジーアニメが隆盛した80年代、90年代とは遠くかけ離れたものになっているのです。
本作は、異世界に転生した主人公がショックを受けるのを見せられ、またかとうんざりさせられることなく、いきなり物語がスタートします。このことがこんなにエキサイティングであろうとは思ってもみませんでした。

『アルスの巨獣』は、特にストーリーテリングにおいて、古き良き時代に回帰しています。今のところ、この作品は「語らずに、示せ」の法則に則っており、探索されるのを待っている広大な世界を、(キャラたちが視聴者のために詳しく説明したりせず)ほのめかすにとどめているようです。
登場人物たちは、それぞれ異なる野心と使命を持っているようで、この先、多くのことが解明されていくはずです。世界観の構築は、ファンタジー作品が得意とする分野であり、本作もその流れを汲んでいるように見えます。
本作が、転生モノや悪役モノといった異世界モノの枠を超え、ファンタジーアニメを復活させるきっかけになればいいと願っています。また、マンガやライトノベルでは味わえない、オリジナルのファンタジーが、視聴者としてたくさん見れるようになるきっかけでもあって欲しいです。



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