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『名探偵コナン』がアメリカで『Case Closed』と呼ばれる奇妙な法的理由

『名探偵コナン』がアメリカで『Case Closed』と呼ばれる奇妙な法的理由

この『名探偵コナン』が、海外で紹介された後、タイトルを別の名前にしなければならなかった本当の理由は何なのでしょうか?

『名探偵コナン』がアメリカで『Case Closed』と呼ばれる奇妙な法的理由

『Case Closed』(直訳:解決済み事件、『名探偵コナン』のアメリカ版タイトル)は、日本だけでなく世界中で最も人気のあるアニメの一つです。
10歳の体に縮んでしまった10代の少年の謎は、1996年以来、少年少女の(あるいは大人の)視聴者探偵たちが手がかりを熟考し、作品のさまざまな謎を解決しようとし続けています。
とはいえ、この作品は世界中で『名探偵コナン』として知られています。北米は、『Case Closed』の名で通っている数少ない国のひとつです。

しかし、なぜこのようなことになったのでしょうか?名探偵コナンという名前に何か問題があったのでしょうか?しかし実際の作品内では普通に名探偵コナンと呼ばれているので、名前に問題があったわけではなさそうですよね?
アメリカのスタジオは、単に作品をアメリカナイズしたかっただけなのでしょうか?信じられないかもしれませんが、この名称変更の理由は、法的な理由だけでなく、アメリカにおけるアニメの歴史において、より興味深いゴタゴタした問題が発端となっているのです。

 

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『名探偵コナン』とは?

『名探偵コナン』とは?

『名探偵コナン』は、名探偵を目指す10代の工藤 新一(くどう しんいち)を主人公にした物語です。彼はある日、犯罪を目撃しますが、当局に通報する前に黒ずくめの二人組に待ち伏せされます。犯人は、子供を撃つと警察の注意を引くことになるので、代わりにある薬を新一に飲ませ殺そうとします。
しかし、その薬は新一を10歳の少年に変えてしまうのでした。そこで新一は幼なじみの蘭(らん)と同居し、江戸川 コナンと名乗り、様々な殺人事件の謎を解きながら、自分を殺そうとした黒服の男たちを追っていきます。

この作品を簡単に説明すると、『ジェシカおばさんの事件簿』(『Murder,She Wrote』アメリカのテレビドラマ1984年~。日本では1988年からNHKで放送)と『The Hardy Boys』(アメリカのテレビドラマ2020年~)を掛け合わせたような作品で、ほとんどのエピソードが、いろいろなシチュエーションで起こる殺人事件の犯人を捜しだす事を軸に展開されます。
ストーリーの進行を重視する視聴者は、『名探偵コナン』のテンポが少し遅いと感じるかもしれませんが、ミステリーが好きなら、最近では、これ以上の作品はないと言っていいでしょう。

 

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Funimation(ファニメーション)が作品をライセンス

Funimation(ファニメーション)が作品をライセンス

『名探偵コナン』は、テレビ向けの作品であり、エピソード数が非常に多かったため、Funimation Productionsがアメリカでの配信のために参入するのに適した作品であったように思います。以前から、いくつかの会社がアメリカでの配信を希望していましたが、ライセンス料が高いため、多くのアニメ会社にとっては手の届かないものでした。
しかし、FunimationはCartoon Networkとの関係もあり、資金も豊富で、この作品に積極的に参入することができました。

彼らは権利を獲得し、すぐに100話以上のエピソードの配信を約束し、早い段階で2本の映画の権利も獲得しました。本作のアニメ制作会社、TMS(トムス・エンタテインメント)の全面的な支援もありました(TMSはFunimationのアニメ権利獲得の過程で協力したらしいですが、こういった事は非常に珍しいことです)。
ところが、『名探偵コナン』の配信を計画していたところ、ある訴訟が起こされ、Funimationは立ち止まることになりました。Funimation自身は訴訟の対象にはならなかったのですが、すぐに自分たちの作品に非常に悪い影響を与える可能性があることに気づいたのです。

 

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Spike Lee(スパイク・リー)氏との関連

Spike Lee(スパイク・リー)氏との関連

2003年、人気ケーブルチャンネルTNN(The National Network)は、ブランドを一新し、若年層の男性視聴者に向けた番組を制作することを決定しました。新しいネットワーク名は「Spike TV」となる予定でした。これを聞いたアカデミー賞受賞監督のSpike Lee氏が、自分の名前を利用して利益を得ようとしているとして、TNNを訴えました。

Funimationにとって、この事態は笑い事ではありませんでした。一般大衆はこの訴訟を愚かで軽薄なものと見なしましたが、TNNとSpike Lee氏の両者にとって、この訴訟は大きな負担となっていました! しかも、Lee氏が成功すれば、他の有名人も似たような名前の会社や物件を訴えるようになるかもしれない、という噂もあったのです。
公式代理人から深刻な話はなかったようですが、 Conan O’Brian (コナン・オブライアン:アメリカのテレビ司会者、コメディアン、脚本家、プロデューサー、ミュージシャン、声優)氏や 『Conan the Barbarian』( 『コナン・ザ・バーバリアン』:2011年のアメリカのアクション映画)の権利者が、Lee氏が勝訴した場合、『名探偵コナン』の潜在的訴訟相手になるのではと懸念されたのです。

作品の配信を遅らせたり、法的な問題に対処したりする羽目になるよりも、いっそのこと作品名を、より一般的な用語で(理論的には)法的な問題がないものを選ぼうという事になり、こうして『名探偵コナン』は『Case Closed』に変更することが決定されたのです。
ちなみに、最終的に、Spike Lee氏は訴訟に敗れ、Spike TVは当初のままスタートしました(その後、The Paramount Networkとして再びブランド名を変更することになります)。
また 、Funimationが Conan O’Brian氏のことを心配する必要がなかったことも判明しました。と言うのも、Conan O’Brian氏は、『名探偵コナン』が日本で大人気であることを知り、自身の番組で日本の北栄町(鳥取県東伯郡北栄町:『名探偵コナン』原作者の青山 剛昌(あおやま ごうしょう)氏の出身町)を訪れ、『名探偵コナン』をモチーフにした多くの観光スポットを紹介することになったからです。

最近でも、この作品はアメリカではまだ正式には『Case Closed』と呼ばれていますしかし、最近Discotek社から発売された映画では、『Case Closed』よりも『名探偵コナン』の名前が説明文や裏表紙で強調されています。
TMSがアメリカでの名称を元に戻そうとしているのかどうかは不明ですが、不人気ケーブルテレビ局が起こされた訴訟によって、日本の長寿アニメのひとつが名称変更に追い込まれたことは、実に興味深いものです。

 

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