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アニメ監督、アニメの成功の理由は暴力とエロだと言い放つ

アニメ監督、アニメの成功の理由は暴力とエロだと言い放つ

近年、アニメスタジオは、修正のない忠実なマンガのアニメ化を望むファンの声に押され、暴力や有害なコンテンツを取り上げることに寛容になってきています。
修正を避けるスタジオはしばしば賞賛されますが、物議を醸すようなテーマを盛り込むと、ある国ではアニメが禁止されることがあります。
ある著名なアニメ監督は最近、インタビューで、現在のアニメの成功は、こうした大人向きのコンテンツを取り入れたことが一因であると語っています。

日本の有名なウェブサイトであるCINRAは、とある映画祭で、有名な押井 守(おしい まもる)監督に30分間インタビューしました。
その中で、押井 守監督は「今のアニメ業界が盛り上がっているのは、暴力や18禁のコンテンツを表現しているからだ」と発言しています。

2023年3月17日、CINRAのウェブサイトに、伝説の監督・押井 守氏に行った30分間のインタビューの詳細が掲載されました。
押井 守氏は1970年代からアニメ業界で活躍し、代表作は『機動警察パトレイバー the Movie』『Blood+』『Blood The Last Vampire』などで、他にも多数あります!
また、初期の頃はマンガ家(㊟実際はマンガ家ではなくマンガ原作)としても活動しており、有名なマンガ作品には『セラフィム 2億6661万3336の翼(作画:今敏)』『犬狼伝説 Kerberos Panzer Cop(作画:藤原カムイ)』などがあります。
ここでは、インタビュー中に彼が話した重要なポイントを紹介します。

 

 

「アート」アニメと「商業」アニメの違い

押井 守氏がインタビューで最初に聞かれたのは、芸術的なアニメと商業用に作られたアニメの違いについての見解でした。彼は、この2つのアニメには明確な違いがあるとの見解を示しました。
芸術的なアニメは、決して商業利用できないし、芸術を楽しむ人たちだけのものとのことです。芸術的なアニメはヨーロッパで始まり、大きな企業ではなく個人で始めたといいます。

 

 

インスピレーションに欠ける商業アニメ

押井氏は、アニメは作品の時間と制作費が比例するため、アート系アニメは短編が多いと指摘します。
また押井氏は、商業アニメのテレビシリーズを作るには200人のチームが必要であり、同じく、商業アニメの映画には数千人の人間が2〜3年近くかけて制作する必要があると説明しました。

さらに、押井氏は、このようなプロジェクトの予算は数億円に達し、テレビアニメの場合、放送期間によってはさらに増える可能性があると述べています。
このような金銭的な負担は、商業アニメが原作者のインスピレーションだけでは作れないという現実を浮き彫りにし、結果として創造的なきらめきを欠くことになりかねません。

 

 

エロと暴力の世界

押井 守氏は次に、アニメ業界で起きているすべてのことを「エロと暴力の世界」と表現しました。
彼は、アニメの予算のほとんどは、かわいい女の子やロボット、バトル、戦闘シーンやそれに関連するものをアニメーション化するために使われるので、アニメはエロと暴力に満ちており、それが主な売り物になっていると述べました。

この発言は、アメリカ映画『気狂いピエロ』の中で語られた「エロティシズムとバイオレンス」に由来していることを押井氏は述べています。
また、これは時代によって揺れがあるかもしれないとも付け加えましたが、それでも、商業アニメの本質は、結局のところ 「エロと暴力 」だと彼は主張します。

 

 

商業アニメと現在のトレンド

さらに監督は、商業アニメは常に利益を稼ごうとする気持ちを持たなければならず、それはアニメ界の時流に乗らなければできないことだ、と付け加えました。
一方、アート系アニメが、もしこの利益と時流の2点を追求した場合、彼らの最も得意とする時代を超えたものや芸術的なメッセージを持つことは、全く無くなるでしょう。
監督によれば、商業アニメと芸術アニメの間には、メディアや客層の嗜好の違いを超えて、明確な区別があるといいます。

さらに、ユーリ・ノルシュテインのようなアニメーターは、作品に常にメッセージを込めており、それこそが彼の作品を永遠なものにしていると述べています。
さらに、『新世紀エヴァンゲリオン』のような人気メカ作品の映画シリーズは、商業的な目的のためだけに作られたものであり、それゆえに時代を超越することはできないとも述べています。

 

 

芸術的なアニメはヨーロッパで評価されている

監督は、『新世紀エヴァンゲリオン」や『機動戦士ガンダム』シリーズのようなファンに愛される作品が、なぜ賞や感謝賞を受賞しないのか、考えてみてほしいと呼びかけました。
押井氏によると、アニー賞やアヌシー国際アニメーション映画祭のような大きな授賞式では、アニメというメディアに対する芸術的なアプローチがより評価され、好まれるのだといいます。

監督はその後、商業アニメ『人狼 JIN-ROH』について言及しました。 『人狼 JIN-ROH』がアヌシー国際アニメーション映画祭で言及されたのは、ある(文芸っぽい)要素が含まれていたからだといいます。
また、このアヌシー国際アニメーション映画祭に出品されたのもギリギリだったようで、これに関しては特に悲しむことはなかったといいます。それが、ヨーロッパでは商業アニメよりも芸術的なアニメが評価される理由だからだそうです!

今回のインタビューは、押井 守氏が「新潟国際アニメーション映画祭」の第1回審査員長として登場することから行われました。
この映画祭は今年末に実施される予定で、「アート」「商業」を問わず、オタク文化を未来に向けて発信することを目的としています。
押井 守監督に照沼 健太(てるぬま けんた)氏がインタビューしました。



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