春アニメの新作の一つとしてスタートした『私の百合はお仕事です!』は、すでにファンを獲得しています。
原作は未幡(みまん)氏で、Kodansha USA(講談社USA)による初の百合マンガで、この作品はユニークなラブコメであり、多くの馴染みのある情報源を利用しています。
また、様々な面で独創的なアイデアを持っており、作品に登場するのと同じようなカフェがあったらいいなと思わせるような作品です。
まだこの作品をお試しになられていない方は、ぜひカフェ・リーベ女学園を我々にご案内させてください。
そこには、見た目以上の何かを持つ美しい女性たちがいます。特に、ずっと大きな感情を持った女性たちです。ただし、その感情というのが決して優しいばかりではありません。
陽芽(ひめ)の紹介
本作の主役は、チャーミングで愛らしい学生、白木 陽芽(しらき ひめ)です。少なくとも、彼女が外面をつくっている雰囲気では、そうなっています。
実際の陽芽は、お金持ちと結婚して贅沢な生活を送ることが目標で、そのため策略的で行動的な性格をしています。
社会的な出会いの全てで、彼女は、人が彼女の望むままに彼女を見るよう、自身を正確に演じることを心がけています。
彼女の(外面的)魅力は、クラスメイトやカフェ・リーベ女学園の常連客には確実に伝わっていますが…彼女の本性を知っているものが数人います。
ジャンルを知り尽くした設定
『マリア様がみてる』のような作品のファンなら、『私の百合はお仕事です!』は我が家に帰ってきたような気分になるでしょう。
陽芽が働くことになったカフェ・リーベ女学園は、まるで没入型ディナーシアター(dinner theater:食事をしながら演劇を観賞できる所)のようです。
ウェイトレスたちは、高級私立女子校の生徒のように振る舞います。知っている方も多いと思いますが、生徒が完全にプラトニックな親友になってるように振舞うということです。
実際のカフェは、その架空設定の中では、当該学校のサロンと言った立ち位置になっています。
現実の生活でも、作品の文脈でも、プロットポイントが『マリア様がみてる』から引用されています。
リーベ女学園の生徒としての生活における主要なイベントは、ロザリオの交換で、2人の少女をシュヴェスター(ドイツ語で「姉妹」の意)としてマークすることです。
この『マリア様がみてる』の「スール(姉妹)」との直接的な類似は、静かな感動に満ちたシーンで妹のネクタイを直す伝統にまで及んでいます。
もっとも、この『私の百合はお仕事です!』の場合、それはあなたが期待するような感情ではありませんが。
愛/憎悪
『私の百合はお仕事です!』の人を惹きつける要素は、むしろ『桜蘭高校ホスト部』に似ています。つまり登場人物の「舞台人格」を実際の人格と対比して描かれている点です。
特に陽芽と美月(みつき)がそうです。カフェ・リーベ女学園の架空設定の中では、2人はシュヴェスターになっています。
これは、初日の陽芽の大胆な行動と、常連客から「2人はお似合いだ」と思われたことが、その理由になっています。しかし実は、エレガントな先輩の美月は陽芽のことを毛嫌いしているようです。
その理由は何なのでしょうか? 出会う人すべてを味方につけようと努力し続ける陽芽の姿は、何を意味するのでしょうか? そして、陽芽の本当の気持ちとは?
今すぐ視聴を開始し、確かめてください!